2009-12-09

アメブロに引越しました

なんかしょっちゅう引っ越してますが、今回はアメブロに引っ越しました。

新しいブログのURLは
http://ameblo.jp/noriyukiokada/
になります。

引き続きよろしくお願いします。

2009-11-23

スティーヴ・ガッドと共演!



と言っても、ヴァーチャルに、です。YouTubeにスティーヴ・ガッドがソロでとても心地よいグルーヴを刻んでいるビデオがあったので、無性にベースを付けてみたくなりました。最初は軽く考えていただけだったんだけど、いざやってみるとこれが大変。彼のグルーヴはポケットが深いので、何気なくベースを合わせてみたらすごくベースが前のめりに突っ込んで聞こえてしまうんです。

結局何回もテイクを重ねて、ようやく満足のいくレベルになりました。もうちょっと改善の余地はあるんだけど、まあマニアックなレベル。

で、これ面白すぎる。他にもいい感じのドラムグルーヴのビデオはたっくさんあるし、他の楽器のもまだ探してないけどきっとある。しばらくこれで遊んでみようっと。

2009-11-21

これからのアーティストの試練

2009年11月18日のTwitterから。

思考実験:全ユーザが音楽を聴く時間の総和は変わらない。でもネットの普及で過去の楽曲へのアクセスが良くなり、聴く対象になりうる音楽が指数関数的に増える。今後のアーティストは過去のアーティストの優れた楽曲の山とオーディエンスの時間の奪い合いの戦いをしなくてはいけなくなる。
8:27 PM Nov 18th

続き:しかも相手は時代を経ても生き残ってきた強い曲だから、勝負は厳しい。ぬるい曲ではすぐに飽きられ消えていく。しかしフルタイムで音楽に集中していい曲を作ることだけを考えていられるほど今の時代は音楽で食っていけない。従来の曲の作り方では時代の新しいアーティストほど不利。
8:32 PM Nov 18th

続き:ネット時代がこの状況を作ったのなら、ネット時代にしかできない音楽の作り方で過去のアーティストを超えるしかない。辻斬り的無差別コラボ、圧倒的な量の中から良質の曲が浮き上がってくる仕組み、聴く側からの参加、などがキーワードか。(それ何てニコ動
8:33 PM Nov 18th

続き:しかしまだこういう作り方を本気で突き詰めてバリバリやってる人は少ないんじゃないか。こういう作り方を極めて、メジャー感の出るアーティストが出現するサイクルが出来てきたら面白いな。
8:38 PM Nov 18th

娯楽も多様化してるから、一つの芸術や娯楽を突き詰めて楽しむためのハードルを超えないでカジュアルに楽しむ人が増える。全体として見るとポップスの質なんかは落ちて当然。ケータイ小説みたく自分との距離感の近さで感動する、とかその場に自分もいた、とかいうパーソナルな文脈のほうが効いてくる
8:47 PM Nov 18th

そういう文脈を手作りの感動に変えていくのが今後のアーティストの一つの在り方かも。マスに対して有名になる必要はなく、周りにいる人たちのための存在になること。68億人のための1人の存在じゃなくて、1000人のための存在が680万人いたっていい。自分の役目を知る、という方向。
8:58 PM Nov 18th

2009-11-02

新曲「Nine Gates」やっと完成!



完成間近、と前に書いてから1ヶ月以上経ってしまったけどやっと完成〜!!新曲「Nine Gates」でございます。YouTubeにアップするのはジャズばかりだったし、こういうフュージョンの曲を1曲としてまとまった作品をじっくり作り込んだのは相当久しぶり(ていうかここまでちゃんとやったのは多分初めて)だったので、色々と時間がかかってしまった。

Jazz Haikuと称して小作品を作っていた頃に思っていたことだけど、ジャズの即興でなく、こうしてきっちりメロディを作って曲全体の形にまとめる作業をしていると新鮮な驚きがある。それは、「メロディを決める」ことの重要性。ジャズの即興って、ともすると冗長になって必要最低限のことよりも多くをべらべらとしゃべっているような感じになることもある。それを、メロディという形に収め、無駄を省き、強調するところを肉付けして、「あるべき最適な姿」に定着させていく。出来上がったものはジャズで良くある演奏よりもずっと少ない音数になるんだけど、その分伝わる力が大きいこともある。そして、そういうメロディを作ることには、無駄な音をなくし、言い訳じみたフレージングを排する勇気もいる。(って言いながら、この曲は弾きまくってますが。。まあ、「決める」ってとこがポイントですね)

こういう曲作りの作業をしながら、合間にジャズの演奏に出かけていったりすると、これがまた面白い。頭が「作曲脳」になってるから、無限にある即興演奏の可能性の中から、その時に決めた一つのフレーズを、あたかも推敲して無駄を削ぎ落としたメロディであると聞こえさせるような演奏を狙ってプレイするようになる。すると演奏全体がものすごく引き締まり、良い「作品」になる。うん、ジャズも本来こうあるべきだよな。小難しいフレーズをたくさん並べて「難しいことやってますよ〜」というのはあんまり意味ない。作曲をするとアドリブソロもうまくなると思った。

まあ、21世紀にもなってジャズの伝統的な形式にこだわるつもりはないのだけど、ちゃんと演奏しようとするとかなり自分の頭をジャズ脳にしないとできない面もあるので、ついジャズばかりやってここまで来たような感じもある。でも今回の曲を機会に、もう少し自分の発表する音楽にも幅を持たせて、色々なサウンドにチャレンジしてみたいと思った。

音楽制作ツールの進化にも助けてもらった。仕事しながら平日の夜とか週末に作業して何とかここまで仕上がったのには、高性能な音楽ツール、具体的にはLogicというソフトの存在が不可欠だった。Logicはもう15年くらい使ってるソフトで、ラフスケッチからデモの作り込み、譜面作成、ミュージシャンの演奏の録音データの取り込み、ミックスまでこれでやっている。10年前の感覚でも一応同じようなことは出来たけど、昔と今ではスピードが断然違う。CPUパワーや使えるHDDやメモリの容量が増した今は、処理がサクサク行えて待ち時間を相当に短縮して作業することができる。すると思考が分断せずに、2時間しか作業できない日でもそれなりの試行錯誤が出来てそれなりの結果を残すことができる。

もうちょっと違うジャンルのもやってみたいなー。特に、もっとシンプルなサウンドをもっとやりたい。とりあえず、次からはもっとスムーズに進められるようにしよう。。

2009-09-24

新曲そろそろ完成間近

つのさんの依頼で作り始めた曲がようやく形になってきた。もともとの話が6月だったから、気がついたらえらく時間がかかっている。BPMが130のテンポで6月に一度作ってみた時点で一度アイデアが全部吐き出されてしまって、もう一曲別に同じテンポで発想するのに苦労したという事情。でも苦労してウンウン考えたおかげでいい感じの曲になったと思う。

まあ、ウンウン考えたと言っても、あれこれ悩んだりしているうちは全く発想は出てこなくて、朝に目が覚めてフニャフニャした頭の状態でぼーっと考えている時間とかが一番有効だったりする。そういう状態で大体のアイデアを考えて、次にMacに向かう時に形にする感じ。だから、実際に椅子に座って「作曲」している実効時間はかなり少なくて、今回でも2〜3時間くらいかなと思う。

今回はメインメロディが決まってから曲のアレンジをするまでの間にも時間がかかった。メインメロディとそのコード進行にとらわれすぎて、なかなかそれが「動かせなかった」感じ。もう一つ展開しないと曲を構成するブロックが足りないんだけど、それがなかなか出てこない。結局、ある日の朝に思いついたアイデアで元の曲の形を少し崩し、まとめ直して何とか形にすることができた。

実はこうしてアレンジが決まり、曲の長さが決まったのはドラムのレコーディングをする前日。最悪の場合は決まっている部分だけドラムを録り、後で構成を決めてドラムの音をMac上で切り貼りするつもりだった。そうは言ってもこの時点で尺が決まっているに越したことはないから、結局頑張ってまとめ上げた。いやー、ここで頑張って良かった。

Macベースの打ち込みオケとクリックをMTRに録音して、今回ドラムをお願いしたケビン・ヒグチにそれをヘッドホンで聞きながらドラムを演奏してもらい、持ち帰ってMacのオケに重ねてみると、やっぱり生音は違うなーと満足。パワーもあるしグルーヴもいい。Macで際限なくエディットして生ドラムを再現するより百倍いいな。ケビンにお願いして良かった。ちなみに彼はバンド「インソレンス」でも叩いていて、日本ツアーに行ったりもしている。マキシマム・ザ・ホルモンと対バンでライブをやったりしたらしい。

ところで、今回の曲の僕の中でのイメージは「90年代のT-スクエア」だったんだけど、それをT-スクエアとかを知らないアメリカ人ミュージシャンに演奏してもらったらどうなるかという興味があった。これは思わぬ形で失敗した。というのは、ケビンにデモ音源のmp3を送っていざレコーディングの現場で会うと、彼は口を開くなり「おいケン(僕のあだ名)、T-スクエアって知ってるか?」と聞いてきたのだ。吹き出しそうになりながら「何で知ってるの??」と聞くと「大学の頃に日本人の友達がいて、彼が日本のフュージョンバンドの曲を良く聞かせてくれたんだよ。それにアキラ・ジンボーとかノリタケとかはこっちでもドラマーの間では有名だから。デモ聞いてT-スクエアっぽいなと思ったんだよ」との答え。そうだったのかー。まあ、スクエアっぽいと思ってくれたのはうれしいけど、企みはもろくも崩れてしまった。

多分、今週録音するギターとキーボードの連中はT-スクエアは知らないはず。。さて、どんなサウンドになるか楽しみだ。

2009-09-22

RhapsodyとiPhoneで音楽聞き放題!

月額制音楽配信サービスのRhapsodyがiPhoneアプリを出した。Rhapsodyの「月額料金を払えば聞き放題」というモデルは僕自身も大ファンで、もう何年も使い続けている。通常は$9.99のサービスだけど、それだとPC上でしか音楽が聞けない。ポータブルプレイヤーに転送するのも自由な「Rhapsody To Go」のサービス($14.99)ならPC上のハードディスクやらiPodやらで楽曲ファイルを管理しなくても、大体今後何週間かで聞きたい曲をまとめてRhapsodyからダウンロードしてポータブルプレイヤーにコピーして聞き、飽きたら入れ替えればいいから数GBくらいの小容量のプレイヤーで問題なく使える。僕はこのサービスを使ってきた。

しかしiPhone版ではさらにこれが便利になった(なお、iPhone版を使うには「Rhapsody To Go」が必須)。何より、いちいち曲をPCから転送しなくてもiPhone上で聞きたい曲を検索して直接プレイできるのはかなり大きい。当然、デバイスを買い替えたりした時にファイルを転送する手間を心配する必要もない。僕にとってはこれはかなり決定打で、僕の中ではもうファイルを所有する転送するとか、楽曲を購入するという感覚で音楽配信サービスを使うことはなくなるだろう。かつて「The Future of Music」で読んだように、ますます音楽を聞くという行為が「蛇口をひねったら水が出る」ような、日常生活に当たり前のもので基本料金を払えばいくらでも使えるというものになっていくのを実感する。

こういうサービスを実際に使ってみると、あまりにも便利で合理的でこれがこういうサービスの在り方として自明的で当たり前のことのようにさえ感じてしまう。月額固定料金を払えば携帯電話上で指先の操作一つで音楽は聞き放題。再生された曲のカウントはサーバ上で集計され、売上の一部がアーティストに配分・還元される。何と明快なことか。聞き放題だから新しい音楽をどんどん発見できる。アーティストも曲を聞いてもらえるチャンスが増える。iTunesのような、たった30秒の試聴じゃ分からないことも多いから、リスナーにもアーティストにも両方にメリットがあると思う。音楽配信サービスではiTunesがまだまだ強いけど、僕は断然Rhapsodyを応援してしまう。

音質はまだ改善の余地が大いにあって、印象としてはmp3で言えば96kbpsくらいの音質だ。しかしポケットに数百万曲のライブラリを持ち歩くことができるこの状況は、ちょっとすごい(実際に数百万曲なのかどうかは知らないが、一応millions of tunesということになっているので)。数年前から、「いずれCDで楽曲を購入したりハードディスク上でmp3を管理したりiPodに転送したりすることなく、サーバ上の楽曲ライブラリをどこにいてもストリーミングで聞けるようになる」とは思っていたけど、「その日」がもうすぐそこに来ていることを実感できてとてもワクワクする。音質は後で良くしていけばいい。Apple自身のiTunesサービスと競合することからも、Appleは良くこのアプリを許可したなとも思う。まずは、こういうモデルが一気通貫で完成したことに拍手を送りたい。

2009-09-15

ウェブサイト一新

週末を何度か使ってokada.fmのメインサイトを作り直した。
http://okada/fm/

というか今まで何のコンテンツも置いていなかったので新規に作ったと言うべきか。実はずっと昔にはWordPressのブログを設置していたんだけど、録音したサウンドやオリジナル曲だけを掲載していく音楽アーカイブ・ブログという企画がイマイチ実行しきれずにボツったという経緯があった。

そんなこともあって今回、細かくコンテンツを管理しなくてもそれなりに楽しんで見てもらえるサイト作りをしようと思って、音楽プレイリストとフォトスライドショーを組み合わせて、しかもフルページででっかく写真を見られるようなものを作った。文章とか一切無し。その代わり、YouTubeのチャンネルやFacebookへのリンクを一覧にしてページトップに載せた。

フルページのFlashって今までちゃんと作ったことなかったので、作るのは楽しかった。でも作っているうちに色々細かいアイデアを思いついて追加していったので、最後のほうはかなりぐちゃぐちゃしたプログラムになってしまった。また時間があればリファクタリングしよう。。

YouTubeにアップしている演奏ビデオと違って、音声のみのトラックに静止画を付けるという方法はとても面白い。想像力に刺激する部分がより出て来る。ビデオはそれなりに面白いんだけど、ある程度編集を入れないと本当に見ていて面白いものにはできない。それだったら、Flickrにアップされている膨大な写真の中から自分のイメージに合うものを選んできて表示し、曲と一緒に楽しんでもらうほうが奥深さが出るかなと思った。

曲毎に対応する写真を一つずつ選ぶというようなやり方も考えたけどそれは制約が厳しすぎて面倒くさくなりそうなので、写真は適当なタイミングで勝手に移り変わっていくようにした。

よくあるタイプのアーティストサイトとは見た目が全然違うけど、「要は音楽を聞いてもらいたい」というシンプルなテーマから始めて作ってみたらこうなった。しばらく楽曲コンテンツなどを追加し続けて、そのうちもう一度絞り込んでみたり、写真の内容も色々入れ替えたりしながら試行錯誤していきたいと思う。オリジナル曲も掲載していきたい。多分のんびりになるけど。

ご感想、バグレポートなどありましたら是非お知らせ下さい!

2009-09-12

久しぶりに聞いたCDでタイムスリップ

妻とビールを飲みながら音楽の話をしているうちに大学の頃のバンド活動で使った譜面を見つけた。「これ懐かしいね」と電子ピアノで妻が弾き始めた曲は角松敏生のインストアルバムに入っていた「Sea Line」という曲。一緒に演奏したのは確か大学3年の時の学園祭の時だから、もう15年くらい前のことだ。「まだCDあったよな」と角松敏生の「Sea Is A Lady」というCDアルバムを引っぱり出して来てラジカセでかけたら昔にタイムスリップしてしまった。

このアルバムを初めて聞いたのは中学3年くらいの時だったと思う(だから大学の時に演奏したよりもさらに6年くらい前)。当時はスクエアとかカシオペアとか爆風スランプとかにハマっていた時期で、角松敏生というアーティストの名前すら知らなかった。友達が「これ聞いてみ」と言ってテープを貸してくれたのだが、一発でノックアウトされた。アルバムを通じて「夏」という一貫したテーマがあって非常に明快なメッセージが詰め込まれていて、楽曲も素晴らしく、さらに参加ミュージシャンのレベルも非常に高くて完成度の高いアルバムだった。

実はこれを聞いていた頃に一番印象に残ったのは村上ポンタさんのドラムだった。当時はバンドブームで、バンドで曲を演奏するといったら曲の構成や各楽器の演奏内容はきっちり決まっていて、それをそのまま演奏するのが普通だと思っていた。ドラムも曲毎に基本リズムパターンが決まっていて、それをきっちり決まった通りに叩くのが当たり前だと思っていた。しかしポンタさんがこのアルバムで叩くドラムはちょっと様子が違っていて、きっちり決まっているパターンのように聞こえながら、良く聞くと細かいところでは自由にパターンをくずしているのが分かった。どうやら、基本となるラフな譜面があって、それを見ながら雰囲気で適当に叩いているらしい、と僕は推測した。

いわゆる「バンド」ではなく、スタジオミュージシャンが参加して作るCDというものを初めて聞いたのがこれだったのだと思う。実を言うと最初は、「やる内容がちゃんと決まってなくてその場で適当にやるなんて、ピンと来ないな」と思っていたところもあった。それでも内容として問題があるわけじゃないし、むしろ聞き込んでいくうちに味わいとして感じられるようにさえ思えた。サックスソロとかもアドリブでやってる雰囲気だったので、いわゆる「バンド」の曲でギターソロなんかが決まった内容であるのが普通だったのに比べると新鮮だった。この辺が自分にとってのジャズや即興演奏への入り口だったのかな、と今振り返ってみると思えなくもない。

さて、久しぶりのCDを聞きながら、当時15歳の自分、そして当時27歳の角松さん、そして今36歳の自分、などをつい比較して考えて、もの想いにふけってしまった。20代の一番元気な時期に僕はベンチャービジネスとかに自分の時間を投入していたので到底同じレベルでは語れないのだけど、今また音楽に使う時間が増えた時になってみて、失った時間というのがあるなあと痛感した。でも、今この状況で自分が出来ること、すべきことを見極めて、「選択と集中」などベンチャービジネスを通じて学んだことを今の音楽活動に応用して、一歩ずつ形にしていければ、今まで自分のやってきたことを無駄にせずに成長していけるかな。

そんなことを考えながら、CDのライナーノーツや曲毎の参加ミュージシャンリストをくまなく読み、「この曲を作るにあたって角松さんはどこまで譜面に書いたのだろう」「この部分はミュージシャンのアドリブで、ミックスの時にそこを膨らませて強調したのだろうな」などと色々想像を働かせていた。昔とはちょっと聞き方が変わったけど、曲の素晴らしさに対する感動は同じだった。 

2009-09-11

これぞニューヨークサウンド

昨日はヘドリー・クラブのジャムセッションで久しぶりにハウスバンドとして弾いた。毎月一回呼ぶスペシャルゲストとして今回参加したのはドラマーのシルビア・クエンカ。今はニューヨークを拠点にしているが出身地のサンノゼには年に何度かツアーなどで来るので、それに合わせてジャムセッションの主宰者のフリストが声をかけたらしい。

このジャムセッションではいつも最初にハウスバンドが何曲か演奏してから飛び入り参加を受け付ける形式になっている。昨日も「Lady Bird」「Someday My Prince Will Come」「There Is No Greater Love」「Solar」などのスタンダード曲をやった。ちょっとビバップに寄り過ぎた感じもする。もうちょっとモード寄りの曲もやりたかったけど「Solar」でそういう雰囲気は楽しめたのでまあ良かったかな。

シルビアのビートはやっぱりニューヨークっぽい感じで、一言で言うとすごく「速い」。感じているテンポが西海岸よりに常に一段階速いようなイメージで、こちらもかなり意識してドライブ感を出さないとドラムよりもビートが後ろになってスピード感を失わせてしまう。この辺は予想していた通りで、最近ちょうどクリスチャン・マクブライドの4ビートのイメージでかなり前に前に突き進んで行く感じのビート感をイメトレしていたので良かった。一応、ハウスバンドとしての役割は果たせたかな。

昨日の参加者の中にはビブラフォンで参加したツワモノがいた。やけにうまいなと思ったら彼はクリスチャン・タンブールというプロミュージシャンで、フリオ・イグレシアスやシルク・ド・ソレイユで音楽ディレクターをやっているようなすごい人だった。最近ベイエリアに越してきたらしい。彼とはまた一緒に演奏したいな。彼からも「連絡先教えてよ」と言ってもらえたので良かった。

ジャムセッションが一通り終わって最後にハウスバンドに加えてビブラフォンのクリスチャンをフィーチャーして「It Could Happen To You」を演奏して終わり。ベースアンプの調子が悪くて最後の曲は僕は何と生音だけで演奏していたのだけど、こないだの日曜日に弦を張り替えたばかりだったので何とか音量は出せた。「音程は聞き取れないけどビートは感じられる」感じだったと思う(思いたい)。このアンプはアメリカに来たばかりの時に買って7年くらい使ってるが最近調子が悪いので修理に出さねば。

とにかく昨日は、シルビアとクリスチャンと共演できてとても刺激になった。こういう素晴らしいミュージシャン達と演奏すると「大体あの辺に行けばその先が見えて来そうだ」という目標にもなる。薬が効きすぎて自信をなくす時もあるけど、昨日はかなりポジティブ。よし、練習、練習。

2009-09-04

仲間を裏切らない

ちょっと前のライブであったこと。一緒に演奏するメンバーはいわゆるアマチュアで(ってまあ、僕もフルタイムのプロではないという意味ではアマチュアではあるんだけど、それは置いておいて)、アドリブソロは一応形にはなっているけど時々勢い余ってリズムがずれたりすることのある感じ。こういう時は、正直に言うと、以前はちょっと手を抜く感じになることもあった。というのも、こういう場合、相手は周りの演奏が聴こえていないので、こちらが何をしても反応してくれないし、こちらがいい演奏してもそれも分かってくれないから、淡々と弾くだけ、みたいになったりする。

相手のソロがずれ始めても、「正しいのはこっちだから」と思ってすぐには合わせてあげない。あまりにもずれた状態が続き、相手がやっと気づくと「うん、やっと気づいたね。これでちょっと経験値上がったね!」みたいな感じでちょっと喜んだり。まあ、それはそれで一つのやり方ではあるんだけど、やっていてそんなに気持ちのいいものでもない。聴いている人に対して「ベースはちゃんと弾いてるでしょ」と言い訳しながら弾いてるような感じ。

最近は、こういうやり方は「戦う相手が違う」のだと思っている。一緒にステージに立っている以上、同じ船に乗った仲間なのであって、そこで仲間割れみたいなことをしたり、「上から目線」で自分だけ偉そうにしてるのは意味がない。問題はどうやって聴いている人に「良い音楽」を届けるかであって、ステージ上で「誰が上か」をアピールすることではない。

だから最近は、こういう場合には徹底的に相手に合わせる。大体、相手の音を良く聴いていれば、「どういうことを相手がやり始めるとずれ始めるか」は分かるものだ。ちょっと難しいフレーズをやろうとしたら指がもつれて遅くなってしまうとか、反復フレーズをやり始めたら速くなってしまうとか。あるいは、曲のどこをやってるか見失って、8小節飛ばしてサビに行ってしまうとか。そこに気をつけて、遅くなったり速くなったり、コード進行を飛ばしてしまうような瞬間にうまく合わせて、ステージ上では何も問題が起こらなかったかのように見せる。自分としても、そういうところも含めて全力で演奏することで集中力も出るし、相手のソロがきっちり終わると達成感も共有できて、自然と笑顔が出る。そういう演奏をしているうちに相手のソロもどんどん良くなる。その中から一瞬でも「おおっ、今のは文句無しに決まった」という瞬間が生まれれば、「感動」が生まれてその演奏は「記憶」に残り、そのライブは「成功」する。この時のライブも、最後の最後でこの「一瞬」が生まれた。途中であきらめて「淡々モード」に入っていたら絶対に生まれなかった瞬間だ。その時はうれしかったし、拍手ももらえた。やっぱりこういう考え方でやってこそだよな、と最近考えていたことが再確認できた瞬間だった。

結局、上手いか下手かというのは相対的な話だ。自分だって、一流のプロと演奏する時は相手に引っぱり上げてもらっている。そういうプロもやっぱり「問題はどうやってこのメンバーでいい雰囲気を作り出し、いい音楽でこの観衆を喜ばせるか」を考えているんじゃないかと思う。大体、「どっちが上手いか」を競って、「オレのほうがうまい」と示せたところで、そこには「感動」がない。逆に言えば、そのステージで生まれるかどうか分からない「感動」を追究するより「自分のほうがうまい」と示すことのほうが手っ取り早く満足が得られそうだからそっちに行ってしまうのだと思うが、そんなことより「さあ、このステージで『感動』の一瞬を作り出せるかな」と果敢にチャレンジして、成功した時の喜びをそこにいる人全てと共有することを目指したほうが音楽をやっている意味がある。そのチャレンジのリスクというのは、一丸となった演奏を目指したけど総崩れして、観衆から「このバンドの演奏はダメだね」と言われて、メンバー全員の連帯責任で評判を落とすこと。まあ、大したことじゃない。それをやらずに無難なところに落ち着き、「彼は上手いよね」という評判だけを手に入れても意味がない。

2009-09-01

ストーリーを組み立てる

ソロを取る時にはストーリーを語るように、とは良く言われることだけどこれがなかなかできない。調子のいい時はすらすらフレーズが出て来るけど、調子の悪い時は考えたり詰まったりしながらになってしまうのは、まだ「語り手」として下手なのだなあと思う。

表現したいことは浮かんでくるのだけど、それを整理しないままに音にしてしまうのがいけないのかなと思う。例えば、マイクの前に立たされて「何か話してください」と言われた時、「じゃあ桃太郎の話をしよう」と決めるところまではいいのだけど、「おじいちゃんおばあちゃん」「川から桃が」「桃から男の子が生まれて」「鬼が島に鬼退治に」「きびだんご」「犬とか」みたいに話すべきことのアイデアがワーっと浮かんできてしまって、それを整理せずに話し始めてしまう感じ。話すのがうまい人は、話の最後までの大きな絵が頭の中にあって、説明の順番を考えながら一つ一つの場面を紹介していき、強調すべきところ、サラっと流すところなどを使い分け、アドリブをところどころに入れたり、聞き手の反応をみたりしながら効果的に語っていくのだと思う。

もともと、法律の勉強とかプログラミングとかをやってきたせいもあるのか、「言いたいことは簡潔に、無駄なく言い切りたい」と思いがちなところはある。また、二人の姉のいる末っ子だったので、自分の言いたいことを皆に言い聞かせるよりは、普段は周囲の言うことを良く聞き、自分に「順番の回ってきた」時には言いたいことを短く言って「はい自分はおしまいです」と済ませるようなクセがついていたかも知れない。だから話を膨らませたり、「次に出てくるビックリ」を隠しながら話したり、伏線を使ったりするのが苦手。言いたいことはさっさと言い切りたくなってしまう。あと話の結論がないようにして話すのも苦手で、自分で話しながらオチがないことに気づくと滅入る。また、言いたいことはワーッとあるのに自分がそれを表現しきれない、あるいはちゃんと表現するには手間がかかると分かると「あ、いや、やっぱりいいです。大したことじゃないし」とあきらめることもある。そういう時にめげずに話しきってしまうスキルも必要だよな。

まあ、表現の方法は人それぞれだから、これが正解というのは無いとは思う。無駄を切り捨てていくのも一つのスタイルとしてはありうる。ただ、そうするにしても、もう少しだけ言いたいこと、表現したいことをドラマタイズして演奏するクセはつけていきたいものだなと思う。

追記:しかし飲み会では割とおしゃべりになるのは、やっぱり言いたいことというのは持っているけど普段はそれを抑えるクセがついていて、そういう表現欲求みたいなのがあるから音楽やってるんだろうなと思う。

2009-08-25

細川綾子さんコンサートは無事成功

昨日の日曜日は無事に細川綾子さんのコンサートが終了した。昨年の12月以来だから約9ヶ月ぶりとなるが、リハーサルのために本番より2時間ほど早く集まって綾子さんとピアノの長部正太さんのにこやかな顔を拝見すると、前に演奏したのがついこの間のことだったような気がした。

今回のコンサートは録音するであろうと思ったので、最近買ったベース用のコンデンサーマイク、S25Bを持ってきてみた。せっかくなので通常良く使うダイナミックマイクと比較をしてみたかったので、無理矢理ベースはライン録音のトラックにダイナミックマイクとコンデンサーマイクのトラック、合計3つも使わせてもらってしまった。ちなみにピアノには2つ、ボーカルは1つ。かなりベース贔屓なセッティング。ちょっと僭越?!

マイクのセッティングをした後、リハーサル開始。こういう時間が「やっぱりプロだなあ」と思う瞬間で、綾子さんが渡してくれた譜面はすでに曲順通りに並べてあって、次々と効率良く、淡々と曲をさらっていった。進行が分かりやすい曲は飛ばしながら、イントロやソロの順番、エンディングなどを確認していく。時々、「あれ、ここはダルセーニョが抜けてる」とか「ここのリピートは4回って書いてあるけど3回にしましょう」とか、鉛筆で楽譜を修正しながら打ち合わせて行く。

一通りリハを終えて控え室で休憩。綾子さんの芸歴の話などで盛り上がり、「私の頃は駐留軍のキャンプの演奏が中心だったわね。その後の人達からね、テレビになったのは」と言う綾子さんに「『駐留軍』って言うんですか。『進駐軍』じゃなくて」と間の抜けた質問をする僕。「進駐軍」は戦争直後の GHQに占領されていた頃の呼称で、講和条約後とか朝鮮戦争の頃は「駐留軍」と呼んだのだそうだ。そんな感じで控え室で雑談をしているうちに、お客さんが入り始める。到着の遅い方がいるのが分かったので少し時間を遅らせて開始。最初に正太さんと僕でインストゥルメンタルにスタンダード曲「パーディド」を演奏した後に綾子さんをお迎えしてショーがスタートした。前回は始まる前に少し緊張したけど、今回は最初からリラックス。

この日は2セット構成で、最初のセットはフランク・シナトラのヒット曲などを中心に、最近の綾子さんのCDから曲をピックアップして演奏した感じ。第2セットは綾子さんが長く歌っている定番曲を中心にした感じだった。リラックスしているとは言え、僕は第1セットは少し慎重に弾いていた。録音した時のベースの音がきれいになるように、あまり力まずに楽器を鳴らしてあげるようにした感じだ。ただ、それでちょっとベースソロに勢いの欠けた瞬間があったので、第2セットはあまり気にしないことにした。

実はリハーサルの時、正太さんから「会う度にうまくなるねえ」と褒めていただいた。前回が12月だから、その直後からYouTubeにビデオをアップし始めたという頃だ。確かに、その頃から「伝わる音」ということをすごく意識し始めたりして、自分の中でも音楽に対する感覚が一回り変わった感じを実感として持っていたから、正太さんの言葉は素直に嬉しくて「ありがとうございます」とお礼を言った。

第2セットはそんなことも思い出しながら、ちょっと自信を持ってやっちゃえという感じでやってみたらうまくいった。特に最後のほうに行くにつれて、4ビートの感じがよりいい感じにノってきた。こういうスウィングのグルーヴは、ベースが少し前に前にドライブしていく感じで弾くのが一番いいのだが、他のメンバーのノリ次第ではバンド全体がどんどん速くなっていってしまう。綾子さんと正太さんならその点は心配ないので、ちょっと冒険してやってみたのだ。そしたらとてもいい感じで、スウィング感がその瞬間に出現した。「あ、この感じ、逃したくないな」と思ったら、ふとカウント・ベイシー楽団のかつての名ギタリスト、フレディー・グリーンがギターをカッティングしている音のイメージが湧いてきて、そのイメージを持ち続けることでビートをキープすることが出来た。後で録音を聴いてみるのが楽しみだ。

当日お越しいただいた方々、ありがとうございました。お越しになれなかった方も、この日の様子は後でYouTubeにアップしますのでお楽しみに。

ちなみに、少し前のブログに書いたロールスロイスの運転手氏はちゃんと来てくれました。楽しかった。

2009-08-23

ビートルズ、ZZトップ、サンタナ

昨日はロスアルトスのダウンタウンにあるメキシコ料理のお店「フィエスタ・ヴァヤルタ(Fiesta Vallarta)」で演奏だった。ここは口の字に店舗が並んでいる一角にあって、中庭のエリアにもテーブルが出してあり、そこでバンド演奏をすればちょっとした音量を出してもそんなに周辺に漏れないという都合の良い作りで、中庭には木々が植えてあったり機械式の泉が設置してあったりして、レンガ敷きの地面と相まってちょっと素敵な感じの空間になっている。

事前に「ジャズだけじゃなくてカントリーとかロックの古い曲もやるよ」とは言われていたので、アップライトベースだけでなくエレキベースも持っていった。シリコンバレーは夏でも夜は冷え込むので長袖のシャツで行ったら、ヒーター付きのこの囲まれた空間では暑かった。シャツを脱ぐとTシャツだけになってしまうので仕方なくそのまま長袖で最後まで演奏する羽目になった。リーダーのジェフ、キーボードのマーク、ドラムのマイケルはみんな半袖のポロシャツだった。彼らはここで何度か演奏しているのでその辺は抜かりなかったようだ。

1セット目はウェス・モンゴメリーの曲とか、「いそしぎ」などのジャズの古いスタンダードをアップライトベースで演奏。金曜日の夜でお客さんも多く、1曲毎に拍手もたくさん沸き起こってとてもいい雰囲気。リーダーのジェフはギター、テナーサックス、フルートを忙しく持ち替える多才なミュージシャンで、曲調にバリエーションがあって楽しい。実はこの日に初めて知ったのだが、彼は歌も歌えるのだった。

45分演奏してから休憩。ジェフが「次のセットからエレキベースで行こう」と言った。そこからはサウンドの雰囲気がどんどん変わって行くことになった。最初のうちはまだホレス・シルバーのファンキーなジャズ曲をやったりしていたのだが、「じゃあ、次の曲は・・サンタナで、『哀愁のヨーロッパ(Europa)』です」とジェフがMCを入れてからがこの日の本番だった。この後、ニール・ヤングのハーヴェスト・ムーンとかビートルズのタックスマンとか、またサンタナでブラック・マジック・ウーマンとかを演奏。お客さんも大喜び。このあたりの曲はラジオでは聴いたことがあるけど正直良く知らないのでとにかく無難なベースラインを弾いて乗り切った。

ノッてきたお客さん達、体を動かしたくてしょうがないという様子。そしてついにはバンドのステージのすぐ前のテーブルを2つほど片付けてしまって、ダンススペースにしてしまった。こういうレストランでこういう時に演奏しなければならないのは、そう、サルサである。ということでリンダ・チカーナなどのチャチャやサルサの曲、あと時々ロックっぽいのも混ぜながら何曲か演奏。

夜9時を過ぎて3セット目もそんな感じで続き、食事を終わらせたお客さんが帰っていくとダンス隊は使えるスペースが広がって一層盛り上がった。極めつけは最後にやったZZトップのシャープ・ドレスド・マンだったのだが、困った事にもらった譜面にはベースがどんなスタイルで弾いたらいいのか書いてない。曲のイントロが、ギターが一発ジャーンとコードを鳴らしてドラムがバスドラムを4分音符で踏んでる感じの、ロックの曲で良くあるパターンで始まったので、「これはこの後8ビートで刻む感じで始まるに違いない」と考えてその通りにした。譜面を見ても「C」としか書いてない。ZZトップってあのヒゲのすごい人達だよな、昔TVKで見たよな、どんなサウンドだったかなーなどと考えながら、ひたすらCつまりドの音を8分音符でドドドドドドドド・・・と弾いていた。なんか懐かしいな、こういうの。お客さんは踊り狂ってる。かなり楽しい。ステージが終わってドラムのマイケルから「お前良くこの曲知ってたな」と言われて、「いや、知らなかったし」と言うと「マジで?ベースライン、ばっちりだったよ」と驚かれた。良かった。。

そんなこんなでこの日の演奏は終了。たまにはいいね、こういうのも。ちょっと汗かいた。軽くビールとナチョスで乾杯して解散。本当はここでのギグには毎週来られないかとジェフから頼まれていたんだけど、会社を少し早く上がらないと来られないので毎週は厳しいということで、時々ならということでやることになったのだった。また次回はいつかな。それまでに少し曲の勉強をしておこう。

2009-08-21

今度の日曜日、細川綾子さんとライブします

昨年の12月に共演させていただいてから8ヶ月ぶりくらいですが、ヴォーカリストの細川綾子さんのコンサートで今度の日曜日に弾きます。昨年の様子はその時のブログエントリーをご覧下さい。綾子さんのプロフィールはこちら

初めて一緒に演奏させていただいたのは僕が学生の頃で、16年くらい前。綾子さんが実はシリコンバレーにお住まいだというのを数年前に聞いてびっくりし、それ以来時々一緒に演奏させていただいてます。今回もとても楽しみ。ピアノはSFベイエリアでの活動歴の長い長部正太さん。この辺りではなかなか珍しい、日本人によるトリオ演奏です。アメリカ人のオーディエンスも多いはずなので、「これが日本発のジャズだ!」といういいところを見せてきたいと思います。

会場となるスタジオ・ピンク・ハウスのミュージック・ディレクターからの案内メールを引用しておきます。シリコンバレーにお住まいの方、是非見にいらして下さい。

Dear friends and music lovers,

This Sunday, we are proud to bring you one of Japan's best jazz singers! We are bringing back the great vocalist "AYAKO HOSOKAWA."

On Sunday, August 23rd Studio Pink House proudly brings you AYAKO HOSOKAWA.

Date: Sunday, August 23rd, 2009

Location:Studio Pink House, located at
14577 Big Basin Way, Saratoga , California , USA 

Time: 7:30pm

Admission: Donation of $12 dollars

Please RSVP to ensure the best seats.

2009-08-20

動いた!


ダウンロードにえらく時間かかったけどPro Tools LEのバージョン8をオンライン購入したら、003ファクトリーも無事に動作した。あまりにもあっさりと動いてちょっと拍子抜けしたけど嬉しかった。

早速、最近Logicでミックスしていた音源を使って色々試してみた。んー、面白い。付属のコンプレッサーのグラフィック表示が分かりやすくていいな。バウンス(ミックスダウン)するのに実時間と同じ時間だけかかるのが引っかかるけど、これはプラグインの設計上の問題と、品質を落とさずにバウンスするためではないかというのが掲示板などで見かけた意見。まあ、納得はできる。ライブを録音してはポンポンYouTubeにアップしていくという使い方を考えると、オフラインで高速バウンス出来る利便性のほうが重要ではあるので、使い分けすることになるのかなー。

もうちょっと遊んでみよう。

2009-08-19

ProToolsデビューできるかな

無事003ファクトリーは借りてきたのだけど、付属のPro Tools LEソフトウェアのバージョンが7.3でちょっと古く、僕のMacのOSのバージョン(最新の10.5.8)がサポートされていないらしく、動かない。正確には、Pro Tools LEを起動しようとすると「Pro Toolsハードウェアが接続されていない」と怒られる。ちゃんとつないでるんだけど。。

かすかな望みを持って、Pro Tools LEの最新版、バージョン8のソフトウェアを購入することにした。これでちゃんと動けばいいんだけどなー。

Pro Toolsと言えば、コンピュータで音楽制作する環境として最高峰のもの。僕が初めてMacを音楽に使い始めた15年前の時点ですでにその地位を確立してた。当時は百ウン十万円するPro Toolsのシステムをまぶしく見ながら、その十何分の一くらいの廉価版の2トラック同時録音、4トラック同時再生のシステム当時使っていたMacに接続して使い、それでバンドのテープ(!)を作ってはライブ会場で売ったりしていた。だから今Pro Toolsを使えるようになる(かも知れない)のは夢のようにうれしい。LEバージョンではあるけどね。最上位のHDバージョンを使うようになる日が来るかどうかは不明。

写真:003ファクトリーを触ってみている。文字通り、触っているだけ。「Offline」の文字がむなしい。。早く動いてくれー。

2009-08-18

Sumikaジャズ今日で100回目!

今夜のSumikaで火曜日のジャズシリーズが何と100回目になる。何事もコツコツ続けていけば積み上がるものだと感慨深いものがある。これもひとえにSumikaの皆さんに演奏する機会を与えていただいているおかげ。Sumikaの皆さん、いつも本当にありがとうございます。

長続きしている要因は、自分が出演しなくてもいい状態にしてあることだと思う。100回のうち、僕が出演しなかった週は今数えてみたら19回もあった。他のベーシストに頼んだり、ベース無しのフォーマットでやってもらったりしている。あとは、最初にこのお話をいただいた時、せっかくなので他のレストランやバーが良くやるように固定バンドが毎週演奏するのではなく、知り合いのミュージシャン達に出演してもらったり、アマチュアだけどうまい人たちに出てもらったりするほうが幅が出て面白いだろうと考えたこと。

マイナーなところでは、一番最初からブッキングの予定表はGoogle Docsでつけていたのだけど、これが地味に便利。僕はWindowsもMacも使うけど、こうしておくと何も気にせずにその時に使えるマシンで予定の更新が出来る。Sumikaの方とも共有してあるので、必要な時にはいちいち問い合わせなくてもブッキング状態が分かる。最近はiPhoneにも対応するようになったから、出先でもマスターの予定表を編集してブッキングできて便利。

自分がブッキングを担当する「本拠地」が出来たことで、ミュージシャン達と接する時の気持ちがガラリと変わった。「彼/彼女がSumikaでやったらどんなサウンドになるかな」「一度一緒に演奏してみたいな。Sumikaに誘ってみよう」「才能あるのに演奏の機会がなくてもったいないな。SumikaでやってもらってビデオをYouTubeにアップしよう」などといつも考えるようになった。今もうちょっと仕掛けを考えているところで、Sumikaの演奏機会を使わせていただきながら、より大きな視点での音楽作りにつなげていけるフローを作っていきたいと思っている。詳細はまた。

今日は妻がボーカルで出演してダニエル・レイノーがキーボード、僕がベースで伴奏します。特別なことはせずいつも通りの演奏をする予定。次の目標地点は僕がSumikaで演奏する回数自体が100回になること。来年の春くらいかな。いつも見に来て下さっている皆さん、ビデオで見ていただいている皆さん、本当にありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

ヘドリークラブのライブから「Blues By Five」



先週のライブからとりあえず1曲、アップしてみました。ライブの一番最初に演奏した「ブルース・バイ・ファイヴ」です。HDで見られる方は是非HDモードで見ていただけたらうれしいです。(今アップしたばかりでまだHDが処理完了してませんが、そのうちすぐ見られるようになるはず)

曲は12小節のブルース形式です。テーマを2回演奏してからピアノソロ、そしてベースソロの後、ピアノとドラムで4小節ずつソロを交換してから最後にテーマを2回演奏して終わります。非常にオーソドックスなジャズの演奏形式です。

フランクのピアノがとにかくソリッドなグルーヴマシーンという感じでトリオをぐいぐい引っ張ります。僕のベースも結構このグルーヴにドンピシャで噛み合ったんじゃないかな。感じてるテンポがほぼ完全に同じですね。曲を聞き終わったあとにまた最初から聞いてもテンポが同じ。こういう曲でノリノリになってしまうと早くまることがままあるのですが、ここでは曲中ずっと変わってないのが分かります。曲の長さも6分と、ジャズとしては長すぎず短すぎず、ちょうどいい長さでコンパクトにまとめられました。

ベースソロもいい感じで弾けました。自分の中では、この日に一番うまく弾けたソロかも。お楽しみいただけたらうれしいです。

続きもぼちぼちとアップしていきたいと思います。

ミックス完了

先週のヘドリー・クラブでのライブで録音したトラックのミックスが週末に早々に完了。って言ってもかなりラフなものだけど。ピアノ、ベース、ドラムともコンデンサーマイク使って録ったのだけど、やっぱりいい感じに録れる。音の細かい表情を拾ってくれるわりに大きな音は適度に抑えてくれる印象がある。その結果、ほんの一回り表情付けを大きくしてドラマタイズしてくれるような感じ。市販CDの雰囲気にとても近くなる。

で、ミックスがラク!各楽器の音量バランスをささっと決めたら、音量の変化の調整とかはほとんど何もしなくても「聞ける」音になる。しかもミックスはパソコン上で計算だけで出来てしまう。昔は、曲の最初から最後まで再生しながらミックスダウンしなければならなかったけど、今時はミックスの開始点と終了点を指定して「バウンス」ボタンをクリックすれば、パソコンがバーチャルにミックスされたアウトプットの内容を計算して結果ファイルだけを生成してくれるから、曲を最初から最後まで待たなくてもミックスが完了してしまうのだ。エフェクトをどれくらい使うかにもよるけど、8分の曲のミックスが1分で終わるとか、そんなイメージ。結局、18曲とかラフミックスするのに2〜3時間で全部終わったと思う。昔ならその十倍くらいはかかったかも知れない。これだけ時間が節約できると、その分やり直しや試行錯誤がたくさんできるのも素晴らしい点。

しかもこれがノートパソコン上で出来てしまうから驚異的。いい時代になりました、ホントに。。ライブの出先で録音→パソコンに流し込んで編集→オフラインミックス→ビデオ付けてYouTubeにアップ、というところまでがとても簡単に出来るので、より多くの曲を簡単に公開できて、その中から出来の良いものを選んでミックスし直したりするなど、色々な試行錯誤ができるようになった。立派なスタジオに入ってレコーディングするのも高品質なサウンドを作るためには必要なことだけど、そういうことが出来る立場にいないミュージシャンでも市販CDに聴き劣りしないサウンドをこうしてノートパソコン上で作れてしまうというのは素晴らしいことだと思う。もしかしたら、それが市販CDの売れ行きの不振とかCD制作の予算カットみたいなことと表裏一体の関係になっていくのかも知れないけど、より多くの人に「力」が与えられるこの状況を僕は祝福したいと思う。プリプロで出来ることが増えデモ音源のサウンド品質も上がるという意味ではプロ現場もベネフィットを受けていると思うし。

最近気になっているのは24bit録音。16bit録音でやっている今では、コンプレッサーとか使って音の粒を揃えているとちょっと音が劣化して損してるイメージがあるんだよな。これが24bit録音なら、その辺のロスを最終ミックスに感じさせずに出来たりしないかな?

と、そんなことを考えていたら、ちょうどProTools LE + 003 Factoryを貸してもらえる話が出て来た。これなら24bit/96kHzの録音が出来る!!色々遊んでみよう。

2009-08-17

ビデオ公開100本いった!

この前アップしたファンブラのビデオで、YouTubeへアップしたビデオが100本になった。最初は思いつきで始めたことだけど、演奏してから収録、編集、アップロードまでのサイクルがほぼ確立して苦にならなくなってから気がつくと100本行ってたという感じだ。

ジャズという音楽はこういう活動に向いている。同じ曲でも毎回内容が違うから、毎日違う内容の演奏を日記のように演奏しては公開することだってできる。即興性の高い音楽なので、メンバーを入れ替えてもあまりリハーサルする必要もないから、「今日はこういうメンバー、次回は別のメンバー」というふうにバリエーションを持たせることもしやすい。こういうこと、ジャズ以外ではなかなか難しいかも。

今日現在の状況で言うと、2008年12月12日に最初のビデオを公開して以来、

  • 公開ビデオ: 102本

  • 総視聴数: 27,674回

  • チャンネル登録数: 59人

  • 最多視聴ビデオ: 2,291回

  • 最少視聴ビデオ: 26回

また、見てくれたユーザの属性で言うと、

  • 年齢層は45歳〜54歳が約35%で最多

  • 性別で言うと男性が84%、女性が16%

  • 国別ではアメリカが11%、日本が8%、あとはイタリア、グルジア、ドイツ、台湾、フランスなど

ユニークユーザ数は視聴数の半分かそれ以下くらいと考えても、何もしなければ誰にも届かなかったものが、YouTubeを通じて1万人前後の人に届いたことになる。う〜ん、感慨深い。

基本的にはこの路線も地道に続けていくつもりだけど、そろそろ違う方向性も出していこうかな。やっぱり、自分の曲とかもやっていきたいし、スタンダード曲とは言え、人様の作曲した作品を使わせていただいているという意識はある。100本が200本、300本となっていく間にその辺のバランスは変えていきたいな。

ネット時代の音楽がどうなっていくかは分からないけど、今できることを研ぎすまして、やめないで続けた先に何があるかは見てみたい。いずれフルタイムのミュージシャンに転身する時が来るのかは分からないけど、音楽が収入源であるか否かに関わらずに音楽を追究していく姿勢を取り続けていきたい。まあ、もう少し自分の曲を演奏していけるようになるまではそんな偉そうなことも言えないかな。

今までビデオを見ていただいた方々、コメントやメッセージを下さった方々、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

2009-08-16

本当に70歳?

昨日のヘドリー・クラブのライブは楽しかった。自分の中でも納得の行く演奏が出来たし、お客さんの反応も良かったし、家に帰ってからチェックしてみたら録音もうまくいっていた。実はまたセッティングに手間取ってちゃんと録音のサウンドチェックが出来なかったので、内心ヒヤヒヤしていたのだったけど、いい感じの音量で録れていた。ミックスしてYouTubeにアップするのが楽しみだ。

セッティングに手間取ったのは、録音用のミキサーとピアノの音を増幅するためのPAを接続しようとしていたのに音がどうしても出なかったため、PA用のマイクと録音用のマイクを別々にピアノのところに立てることになり、マイクケーブルの数が足りなくなってしまったのが原因。仕方なく、もともとバスドラムに使おうと思っていた分のケーブルをPA用のピアノマイクに使うことになった。

しかも、PAから音が出てやっと安心して「さあ、始めようか」となった瞬間にビデオをセッティングし忘れたことに気づいて大慌て。1月にこのメンバーでここでやった時もそうだったけど、どうもバタバタしてしまう。結局ビデオも準備できて始めたのは予定時刻から15分遅れくらいになった。

しかし、始まってしまえばこっちのもの(!?)。例によって曲の打ち合わせの時間とかもセッティングで使い切ってしまったので、ピアノのフランクが用意してくれた譜面をその場で曲ごとに見ながらの演奏になってしまったけど、案外そういうのも緊張感やフレッシュさがあって良かったりする(言い訳?)。フランクがぐいぐい引っ張ってくれる安心感もあって、程よい緊張感もありつつ楽しんで1曲1曲を演奏することが出来た。

フランクは70歳とは全く思えないエネルギーの塊で、1曲を通してテンションを全く下げずに弾き切ることができるのがすごい。曲のストーリーも一貫していて無駄がなく、途切れない。何か、ゴルフでドライバーを気持ちよく飛ばしてフェアウェイのど真ん中に落とし、アイアンでスパっとピンそばに乗せ、きっちりパターを決めてバーディ、みたいな気持ち良さ。あるいは、麻雀で配牌も良くすでに二上聴、ツモも良いところをサクサクっと引いてきて迷わずリーチ、そしたら一発でツモあがりした、みたいな気持ち良さ。あるいは、ビリヤードのナインボールで、調子良く1番から9番まで1回で取りきってしまうみたいな気持ち良さ。もういい?

これが一つのプロクオリティなんだろうな。とても勉強になる。一緒に演奏していると、それにつられて自分もそういう演奏になってくる。無駄をなくす。あるいは、無駄のないように、蒔いた伏線は全て使い切ってストーリーを組み上げる。例えドライバーをミスしてラフに入れることがあっても、そこからのリカバリーをちゃんとドラマとして見せてハイライトにしてしまう、みたいな。

フランクは日本にツアーしたこともあるし、彼が教えているサンノゼ州立大学(SJSU)では日本人が生徒として入って来ることもあるようで、カタコトの日本語が出て来るのが面白い。昨日も「アツイ!」とか曲間に言ってたり、ベースソロを僕が1コーラス取ったところで、もっとやれという意味で「モウイチド!」とか言ったりしてた。前には「ホントニー?」とか使ってたからびっくりした。

昨日はドラムのデビッドもかなり良かった。特にソロ。1コーラスとか2コーラスとかのドラムだけのソロでも隙がなくきっちりと叩ききっていたし、4バース交換などでもフランクとの「会話」が時に小気味良く、時に力強く、芯のある演奏が出来ていた。「お、やるねえ」という感じで僕も乗せられた。3人の呼吸もバッチリ合っていたし、本当にいい演奏だったと思う。リハーサルもしたことないからこの3人で演奏するのは昨日が2回目だったんだけど、相性が良いらしい。

ヘドリークラブの人も演奏を気に入ってくれたようだ。このクラブはシリコンバレーでは数少ない、グランドピアノが置いてあってかつ音量を気にせず本気で演奏できる場所。他の場所はピアノはあってもあくまでもBGMとしてソフトに演奏しなければならないレストランとか、音量は出せるんだけどピアノは置いてないバーとかになってしまう。ヘドリークラブでの出演機会を増やしていきたいな。そしていずれはYoshi'sに出演・・・できたらいいな。

さて、ミキシング作業にかかろう!

2009-08-15

履歴書の役割

ブログ「ニートの海外就職日記」で読んだ、手書きの履歴書は日本の会社の非効率さを映す鏡。のエントリを読んでびっくりした。日本の履歴書って手書きが普通なのか。日本で会社始めた時は友達や知り合いばかりで始めたから、あんまりその辺意識したことがなかった。

引用されている元のニュース記事は履歴書でこれはアウトと思うのはというもの。

まあ、書き方はその人がどういう人かを見る材料の一つになるから、重視しますかと聞かれれば重視しますと答えるだろう。実際には、内容が全く同じで手書きかPCかを基準に優劣をつける状況なんてもなかなかないから(追記:いや、新卒採用ならあるのか?)、ちょっと誘導的な設問ではある。それでも手書き重視っていう傾向があるのはハッとする驚きがあった。

アメリカではどうか、を考えてみると、やっぱりパソコンで作られた履歴書しか見た事がない。

手書き文字に統一的な書き方がないって事情があったり、何よりもタイプライターが昔からあってビジネスレターなんかでも普通に使われてきたから、こういう文書が手書きで作成されないということはごく普通なんだろう。「書道」みたいな概念もないから、字を美しく書くことについてのこだわりも文化としてあまりない気がする(あくまで一般人のレベルの話で、職業としてのデザインは別だけど)。さらに今日的には、求人広告も当事者間のやり取りもウェブやメールを使うが普通だから、当然履歴書もデジタルなのが普通。

「手書き重視」と同じような感覚で、デジタルな履歴書でレイアウトやフォントの選択を重視することがあるかというと、僕の場合はデザイナーとかUIエンジニアとかの募集の時には重視する。経理とか総務でも同様。他の職種はどっちでもいいと思う。

アメリカの場合、求人は職種とスキルレベルを特定して行うことが多いから、履歴書は「その人の能力」を判断する材料と言うよりも「求人側と応募者側でちゃんと職種とスキルレベルがマッチしているか」を判断する材料であるという意味合いが強いと思う。(日本は新卒重視で、まだ積み上げられたスキルがない状態だから素質を重視せざるを得ないんだろう。)

で、個人的には、採用する時には履歴書がどう書かれているかはそれほど重視しない。情報が簡潔にまとまっているかどうかだけは少し気にするけど。他の事項は、応募者それぞれだからこれが決定的というのはあんまりないと思う。学歴はあればプラス。特にSWエンジニア職とかは面接の時にコーディングさせれば実力は分かるので学歴はそれ程は重視しない。立派な学歴でもプログラミングセンスはイマイチ、とか良く見てきたし。スキルの記載については、アメリカでは「ちょっとでもかじったことがあれば載せる」という基準で書く人が多いので、「その人のやってきた仕事の分野が分かる目安」という程度で見て、詳細は全て面接で聞く。

なので、「履歴書を読んだだけで落とす」というのは上記を中心に、

  1. 仕事の種類(職種とスキルレベル)がマッチしていないもの

  2. 情報の羅列になっていて読みにくくまとまっていないもの

  3. テクニカルタームの書き方が不正確で、理解不足の垣間見えるもの

  4. 誤字、文法的誤りのあまりにも多いもの


・・などの場合。短期間で転職するケースがあまりにも多く見られること(1年未満で転職したのが5回とか)も、心の中で警報が鳴る。他の候補者の履歴書の関係で相対的に不利になる感じ。

とつらつら書いてみたけど、僕もまだ完全に慣れたわけじゃないから、失敗もあるし発見もある。今いる会社でも学ばせてもらってる。修行、修行。。

一日坊主

今日も公園にジョギングに行こうかな、でも始めたばかりだから無理はいけないな、どうしようかな、とか考えていたら、悩む必要もなく事態が解決された。

・・・寝坊した。

寝坊じゃ仕方ないよね。というわけで本日は、やむにやまれぬ事情のため、ジョギングはお休みである。

腹筋でもするか。。

まあ、今夜のライブの録音機材の準備とかあるし。あっ、ビデオテープどれ使っていいか調べなきゃ(ライブの録画テープは、YouTubeに上げ次第使い回しているので)。あと忘れ物ないよな。

そういえば今日は職場がちょっとしたコスプレBBQだったような(職場はオンラインゲームの会社)。まあ、コスプレはパスしておくけど、「夜の仕事の服装」だと浮きそうだな。目立たないようにして肉だけこっそり奪うか。着替え持ってくのも面倒だし。

さて、支度して行ってこよう。

(追記:BBQは別の週だった。何で今日だと思ったんだろう?寝ぼけてたかな。。)

2009-08-14

ロールスロイスの運転手に絡まれた?!

明日金曜日は夜8:30からサンノゼのダウンタウン、ホテル・デ・アンザの中にあるヘドリー・クラブでライブだ。メンバーは今年1月に一緒にやったフランク・スマーレスとデビッド・アグイヤー。フランクのゴリゴリのピアノがまた例によって炸裂するに違いない。前回に引き続き、録音&録画をしない手はない。

というわけで、ピアノ用とドラムのオーバーヘッド用のマイクを借りに、いつもお世話になっているTさんのスタジオに取りに行った。すると良く一緒にやるピアニストのダニエルもたまたまいたので、3人で軽くワインを飲みながらスタジオでジャムセッションを開始することになった。しかし、2〜3曲やって調子が出て来たところで予想外のことが起きた。

「ドンドン」とドアをノックする音。

出てみるとネクタイを付けた黒いスーツの白髪混じりのがっしりした男が立っている。

「私は隣のセント・ソーヴィ・レストランに食事に来ているクライアントに雇われた、ロールスロイスの運転手だが、クライアントから『どこかから音が聴こえて来るから見てこい』と言われてね。」

ありゃ、音がうるさかったか。でもそんなに音量は大きくなかったはずだけど。。ジャズが嫌いな人なのかな。セント・ソーヴィみたいな高級店にロールスロイスで来るような客ならそれくらい神経質だったりするのかなあ。とりあえずゴメンって言っとくか。。などと謝る気満々でビビっていると、男は続けた。

「ここで君たちが演奏していたのだね。どうだろう、レストランの屋外のテーブルで食事をしている私のクライアントのために、このドアを開け放って音がもっと聴こえるようにしてもらってもいいかね」

ズコーー。何だよ、ビビって損した!

結局、喜んでドアを開け放って演奏開始。どうせクライアントの食事が終わるのを待ってなくてはいけない運転手氏にはスタジオの中のソファでくつろいでもらうことにした。するとこの運転手氏、かなりのジャズ通。「"When Sunny Gets Blue"をやってくれないか」というリクエストに続き、「実は昔、ベトナムで歌っていたことがあってね。"Blue Moon"できる? あと、"Moon River"ね」と言って歌い始めた。

まあ、歌は上手ではなかったけど、雰囲気が楽しくて、その後もボサノバの曲に合わせて彼がマイクでパーカッションのパターンを真似て歌ったりして、立派にグダグダなジャムセッションになっていった。

そんなこんなで、すっかり仲良しになってしまった運転手氏。ロールスロイスを見せてやるというので階下に降りて写真まで撮ることになってしまった。というわけで一枚パシャリ。



何か全然服装がロールスロイスに合ってないけどね。超普段着。足元写ってたら裸足にサンダルだった。人生、いつも油断してたらいけないですね。

Twitter: 日本語と英語の違い

日本語の140字と英語の140字で詰め込める情報量が違う、とは良く言われることだけど、実際どれくらい違うのか、実際に書き比べてみて実感できるか試してみた。

「ブログだとちょっと緊張感あるんだよな。誰かから厳しいツッコミが来るかも知れないし、書くからには間違いがないようにしたいから、意見を言おうと思ったら下調べもしないといけない。かと言って、本当に言いたいことは案外シンプルだったりする。そう、Twitterでつぶやけるくらい。」

これで135字かな。同じことをできるだけニュアンスを保ちながら英語で書くと:

「Writing a blog can be a little bit of tense job. Somebody could criticize what you wrote. If you are to write something, you don't want to be incorrect. If you want to speak out your opinion, you might need to do some research beforehand. All that said, the core part of what you want to say can be very simple - something that can be expressed in a tweet.」

これで多分356字。約2.6倍である。エントリーが3つ必要だ。もちろん、これだけで一般化はできないけど、確かに詰め込める量に大きな違いがあるとは言えそうだ。

まあしかし、実際に英語でこういう趣旨のことを書こうと思うともうちょっと違う表現で発想したりもするから、言わんとすることを140字で書ける程度に圧縮することは可能だ。

「The great thing about Twitter is you don't have to spend a lot of time to make the post look nicer or convincing. You can tweet as you feel.」

これで140字。英語では主語述語の構成や文章の論理を割と明確に組み立てて文章の骨子を作らないといけないので、こういう感じの文章になりがち。これを日本語に訳してみると:

「Twitterのいいところは、文章の体裁を良くしたり説得的にしたりするために時間をかけなくていいところ。感じたまま書けばいい。」

63字かな。シンプルで力強いと言えなくもないが、細かいニュアンスや修飾が施された元の日本語の文章と比べると、かなりあっさりしていて面白みには欠ける。突っ込みどころがないというか、絡みにくいというか。

これだけ情報量に差があると、Twitterが日本で英語圏とは違う感じの盛り上がりを見せてるように感じるのも何となく納得。

実際に話題にされている内容にも少し違いがあるような気がする。その辺はまた色々ウォッチしながら考えてみようっと。

2009-08-13

また最近太ってきたので

先日アップした、2002年の東京でのライブを見ると「若いなー、オレ」という感じである。画質がそもそも良くないので、肌のツヤがどうとか言う話ではないと思うのだが、何故若いと見えるのだろう、とかふと考えてみると、やっぱり当時のほうがやせてたんだろうな。当時は自宅から職場まで片道20〜25分くらいで往復チャリ通勤してたし。

アメリカに来た当初は、「アメリカの食文化も楽しめるオレすげえ」などと調子に乗って、ハンバーガーやステーキなど食べまくってた。「やっぱりハンバーガーはBurger KingとIn-N-Outだよな」とか言ってた。今じゃ考えられん。もともと好きだったワインもさらに消費量が増え、気に入った安いワインがあれば箱買いとかするようになった。

そんな感じだったから元々65kgくらいだったのが70kgくらいまで順調に(!?)体重が増えていった。でもどこかの時点で飽きが来て、外食を減らしてお米をもっと食べようという風に切り替わり、24 Hour Fitnessにも通い始めた。その後ジム付きのアパートに引っ越したのでフィットネスはやめたけど、週3回くらいは朝30分トレッドミルで走ったりしてた。その時はあんまり体重とか気にしてなかったけど、67〜68kgくらいを行き来してたんじゃないかな。

去年、今住んでるduplexに引っ越してきてからは、運動はさっぱりになってしまったので、またじわじわ体重が増えて69〜70kgくらいのところに来た。3ヶ月毎くらいに「これじゃいかん」と思って室内でステッパーとかで運動してたからまだましなのだろう。それすらなかったら70kg台で安定し切っていたかも知れない。とは言え、もうちょっと絞りたいなあ、と最近良く思うようになった。

走るのは案外嫌いではなくて、朝30分トレッドミルをやってた時も、途中でじわじわ苦しくなる感じを「これを耐えれば今日も達成感もって始められるぞ」みたいに楽しみながら走れてた。とか書くとまた「やっぱMだよね」とか友達から言われそうだな。Mかどうかではなくて、頑張るのが好きなだけなんですよ、ハイ。小学校6年生の時、陸上クラブに入ってたのはいい思い出。今でも、食べ過ぎた翌日とか、余分なエネルギーが血液中に漂ってる感じがすると「走りたいな〜」とか思う。

というわけで、今朝もそんな感じ。前からずっと行きたかった、うちから3ブロックくらい離れたところにある公園にジョギングでもしてこよう。こんなブログ書かないと腰が上がらないなんてのも、めんどくさがりな自分。

2009-08-11

2002年のファンブラのライブビデオ



まだ東京にいた頃、2000年くらいから2002年にかけて、「Fun Brothers' Workshop」(略してファンブラ)というビッグバンドに参加していた。この間部屋を片付けていたらその頃のビデオが出て来てびっくり。そういえば撮ったかも?

ビデオを見てみたら、録音用に各楽器にマイクが立てられているので、2002年の5月にやった公開レコーディング形式のライブの時のものだと分かった。当時はYouTubeなんてないのでバンドとしてはビデオまで撮影することは考えていなかったのだが、当時の僕は何故か個人的にビデオに撮影しておこうと思ったらしい。

ということはこれを録音してミックスしたCDがあったはずだ、ということでCDの山を探したら案外すぐに見つかった。そうそう、これこれ!こうなったら、ビデオとCDの音をくっつけてYouTubeにアップするしかない。7年越しでやっと、ビデオを撮った意味が実った。

というわけで、このビデオ。曲は、GRPオールスターズのレパートリーから「シスター・セイディー」。ライブのオープニングの曲だけあって、勢いがあって楽しい。僕はまだウォームアップしていないのか、いきなり最初のユニゾンのメロディで間違えているが、その辺はご愛嬌。

しかしこうして聞いてみると、いいサウンドしてる。リーダーの相楽さんの「グルーヴ」に対するこだわりがバンド全体に浸透していたから、いつも楽しく演奏できたのを良く憶えている。アメリカに来て7年経ち、アメリカのジャズミュージシャン達のノリや感じ方に慣れた耳でこの録音を聴いてみると、演奏の丁寧さと気持ちよいグルーヴのバランスが取れていることをまず感じる。こういう感じのクオリティの演奏は、アメリカでも案外なかなか聴けない。

昨日このビデオをアップしてから、アメリカ人の友達の反応も上々だ。日頃から僕は「自分のジャズは日本で学んだものだ」とアピールしているので、彼らも「日本のジャズってどんななんだろう」と興味を持っている。東京発のこういうジャズが僕のバックグラウンドにある、ということを音で示すことができてとても嬉しい。

メンバーの名前などの詳細はYouTubeページのビデオの説明文に書いてあります。上記のビデオの画面の部分をクリックしてYouTubeに移動すると見られます。

演奏を気に入っていただけた方のために、他に2曲アップした分のリンクも載せておきます:

Love Is Here To Stay
http://www.youtube.com/watch?v=xcw0mR3iLCw

A Warm Breeze
http://www.youtube.com/watch?v=jhgHp7dF1HA

2009-08-01

'Round Midnight



7月7日のSumikaのライブから、セロニアス・モンクの名曲「ラウンド・ミッドナイト」です。この曲は普通バラードで演奏しますが、この日はキーボードのダニエルのアイデアでラテンっぽい感じでやろうということになりました。始まった瞬間、ラテンというよりはもうちょっとECMレーベルっぽい感じの浮遊感ある8ビートになりましたが、まあこういうことだよねという感じでそのまま進行。

ドラムにジェイソン・ルイスを入れてこのトリオで演奏するのは3回目。1回目が友人の結婚式のパーティでの演奏、2回目が今年4月に行ったミニコンサート。もともとジェイソンとは演奏がしたくて、ダニエルのピアノでトリオをやったらハマるんじゃないかと思って結婚式のパーティの時に仕掛けてみたのでした。最初から呼吸は合っていて「やっぱりね」って感じだったけど、回を重ねるごとに良い感じになってきたと思います。もう少しこのトリオは力を入れていきたいなあ。オリジナル曲もやりたいし、デモCDも作りたい。ということでこれからの動きに乞うご期待。多分ゆっくり進行するとは思いますが。

この日のために、というわけではないけど念願のベース用コンデンサーマイクを買いました。画面の中で向かって右側のベースの脇にマウントされている小さなマイク。クリスチャン・マクブライドやジョン・パティトゥッチといったトップベーシストも使っているものです。この日はこれを使うのを楽しみにしていたんですが、音量調整に失敗して録音レベルがすごく小さくなってしまった。編集でも処理しきれなかったので、今回は味付け程度で、ライン録音の音がほとんど使われています。もう少し研究してみます。

なお、気がついたら10分以上の演奏になってしまって、YouTubeの10分制限(正確には10分59秒制限)を超えたので、このビデオでは10分58秒のところでフェードアウトさせました。でも演奏の良かった部分はちゃんと入っているので、もし良かったら終わりの方まで聴いてみてください。

2009-07-27

大きな古時計



最近色々と忙しくてライブを録音したデータをミックスしたりするのが遅くなってきました。前は大体こうなるのが予想できたから録音した当日か翌日には音をミックスして、その週末のうちにビデオをつける作業をするようにしてたんだけど、一度たまるとアウトですね。残っている分もできるだけ早く編集して公開していかないと。

今回は、5月にSumikaに出演していただいた揚琴(ようきん)奏者の青野淳子さんとの演奏です。揚琴はペルシャ起源の中国の弦楽器で、百何十本と張られた弦を竹のバチで叩くことで音を出す楽器だそうです。ハンガリーなどにも起源を同じくする楽器があるようで、そう言われると東洋的とも西洋的ともつかない、不思議な響きがするように感じます。

音量が小さく繊細な楽器なので、マイクとPAで音を出すのにちょっと苦労しました。すぐ音がフィードバック(ハウリング)してしまうのです。ライブの後半では少しマイクのセッティングを変えて、良い感じになりました。今考えると、PAとレコーダーの接続方法にも少し問題があって、ちゃんとダイレクトボックス(DI)をかませてやればもっと改善される気がします。現状はレコーダーにマイクを接続して、そこからPAにモニター出力しているのですが、ちょっと音がやせてしまう感じ。それで音量を上げ目にするとすぐハウリングしてしまうという。同様の問題が最近良く起こるし、そろそろDIとかちゃんと買うかなー。

さてこの「大きな古時計」、揚琴の響きが時計の「ボォォン、ボォォン」という鐘の音を連想させて、揚琴にばっちりハマる曲です。ベースもなかなか良い感じで弾けたし、お気に入りの曲になりました。青野さんのCDにも収録されているのでそちらも是非チェックしてみてください。

青野淳子さんのウェブサイト:
http://www.junkodulcimer.com/

2009-06-28

There Is No Greater Love



久しぶりにSumikaでのライブのビデオをアップしました。ギターは最近良く演奏するティム・ヴィルポセラ、キーボードは今までにも何回か登場しているリー・パーディーニです。曲は非常に良く演奏されるスタンダード曲「There Is No Greater Love」。ドラム無しの構成にしては結構グルーヴ感を出せたかなーと自画自賛。

今回は、サウンドの編集の上で新しいことをしてみました。何かというと、マイク録りのベースの音を全く使わずに、ライン録りのベースに編集時にLogicのベースアンプ・シミュレータをかけて音を太くするようにしてみました。なかなかいい感じかなーと気に入っています。近いうちにちゃんとしたマイクとプリアンプを買おうとは思っているのですが、それまではこれで行ってみようかな。自分の本当に出したい音とはちょっと違うんだけど、少し勢いを足した感じの音のほうがウケがいいかな、と想像しています。AMTのマイク買ったらもうちょっと研究してみよう。

今回はギターも楽器から直接レコーダーにつないだので、編集の時に上記と同様にギターアンプ・シミュレータで処理。ちょっと歪ませすぎた感もあるけど、ティムのギターはこれくらいディストーションのかかった音のほうがカッコいい。そんな感じで、今回のミックスは全体的に音量感が大きくなりました。特にベースの音量感を上げたのが大きいかな。これくらい音量上げるとYouTubeで圧縮された時もそんなにやせた感じがしないのも狙い通り。

もっと音良くしていきたいなー。

2009-06-19

さらにリクエストを受けて、Little Three Dragons (Jazz Haiku #9)



前回の「Soul Alive」を気に入ってくれた友人の角田さんが、「疾走感のあるファンクっぽいフュージョン」をリクエストしてくれたので、頑張って作ってみた。

角田さんからの要望は:
- テンポは130BPMくらい
- ベースラインが動きまくる感じ
- オルガンなど明るい音色
- 全体的に疾走感、爽快感のある感じ
- 金属系の打楽器を入れる

ということで、これらを全部満たせば角田さんの開発・運営している大人気オンライン麻雀ゲーム「天鳳」の大会のBGMに使ってもらえるかも知れない!

今回はドラムから作り、次にベースラインの枠組みをベースを弾きながら考えた。ベースラインが動きまくらないといけないことを考えると、今回はベースを打ち込むよりはエレキベースで弾いてしまったほうが早そうだ、などと考えていた。大体のアイデアが出来てから、今度はオルガンの音でコードを決めていった。BGMとして繰り返しながら何度も聴くことになることを考えると、あまり頻繁にコードチェンジするよりは、2小節毎のパターンにしたほうが良いだろう。また、飽きずに聴き続けられるように1コーラス終わって繰り返すところにちょっとした変化が欲しいので、そこだけ転調するようなイメージで行こう。・・・など色々試しながら上記のような進行に決まった。

ベースを録音するのにはちょっと苦労した。結構速いんだなー。130BPMって。ラインを考えたりその場で練習しながらポータブルのMTR(Fostex MR-8)で録音し、WaveファイルをMacに取り込んで編集中のLogicのデータに追加した。最初はベースソロかというくらい弾きまくったりしてみたが、どうもしっくりこなかったので割とおとなしい感じでまとめることにした。

最後にメロディ。最近、最後にメロディ作るパターン多いなあ。リズムトラックがスピード感があるので、ゆったり目のメロディとした。何度もリピート再生されであろうことから、音色は聴いていて疲れないソフトなアナログシンセにして、またダイナミクスにうまく幅が出て聴いていて飽きないように気をつけながら編集した。後はドラムのフィルをつけたり、パーカッションを加えたりして完成。

タイトルは、何か麻雀から連想したものを付けたいなあと思い、色々検討した結果、「小三元」という役の英語での呼称である「Little Three Dragons」とした。結構お気に入りのタイトル。

しかしここまでフュージョンっぽい感じは初めてかも。これまた、楽しかった。人のために作ると気合いも違う。いい訓練になりました。角田さん、ありがとう。:)

2009-06-18

リクエストに応えて、Soul Alive (Jazz Haiku #8)



今回のJazz Haikuは友人の江島さんのリクエストにより「Souliveっぽいグルーヴ」というお題で作ってみた。こういうソウル〜ファンク系のグルーヴはリズムトラックをきちんと作り込んでヒューマンなグルーヴを出さないといけないので、打ち込みのとてもいい練習になる。今までのJazz Haikuではシンセっぽい音作りが多かったけど、実はこういうサウンドのほうが個人的には好き。

さて、実はSoulive自体はあまりちゃんと聴いたことがないので、僕のイメージの中ではこういう感じ、ということで、最初に江島さんにTwitterでリクエストを受けた時に「あ、それってああいうグルーヴのことだよな」と第一印象で思いついたサウンドをそのまま作ってみた。ファンの人に「これは違う!」って怒られたらどうしよう。ポイントは16分音符の「食い」を多用したドラム、ベース、ギターなどの各楽器の絡み合いによるメリハリの効いたファンキーなグルーヴ。Souliveはオルガンというイメージも強かったので、オルガンも入れてみた。でも、もしかしたらSouliveというよりはTower of Powerみたいになってるかも知れない。

他のJazz Haikuではベースを一番最後に入れることが多いけど、今回はベースラインも大事なのでドラムと一緒に最初に作った。コード進行はシンプルに、いわゆるブルース音楽系の普通のブルース進行に最初に決めてしまった。その後最初はオルガンでバッキングを作って感じをつかみ、それを元にギターのトラックを作って、ピックで弾く感じを出すために音符をほんの少しずつずらしたりして編集。今回は丁寧にダウンストロークとアップストロークでばらけ方が逆になるようにした。

ここまで作った後に「さて、メロディはどうしようか」という感じでメロディを作り始めた。グルーヴを目立たせたいので、ホーンセクションで短めのフレーズを吹くイメージで、シンプルなモチーフを使ってみた。しかしこういう曲、すでにありそうだな。ホーンセクションのアーティキュレーションにしばらく時間を使い、テヌートとスタッカートのメリハリを付けて歯切れ良くなるように心がけた。最後に曲の空間をドラムやオルガンのフィル・インで埋めて完成。ドラムのフィルの32分音符の感じがSouliveっぽいかは不明。最近のジャムバンドってこういう感じの32分音符も使うよなーと思いながら作った。

タイトルがなかなか決まらなかったけど、作っていて「ソウルってやっぱりカッコいいなあ」と思って、Souliveの名前からも連想してSoul Aliveとした。多分、手抜きではない。

最近のJazz Haikuの音作りは電子系に偏っていたので、こういう方面に広げられて良かった。江島さんありがとう。:)

2009-06-17

1986 (Jazz Haiku #7)



今回のJazz Haikuはとても面白かった。最初は「前回2stepをやったし、ドラムンベースみたいなのもやっておこう」という程度のつもりで作り始めた。最初はドラムパターンを作って、次にコードのバッキング。前回がマイナーキーだったから今回はメジャーキーにした。最初はローズ(電子ピアノ)の音でやっていたけど、「そういえばJazz Haikuではピアノの音を使ってないなあ」と思い、ピアノに変えてみたらなかなかいける感じなのでピアノに決定。大体これで決めて、メロディを作りながらコードを変えていくことにした。

ドラムのグルーヴが速くて忙しい感じなので、メロディは割とゆったりした感じがいいだろうと思って作り始めた。途中から「あ、これいい感じだな。何となく懐かしい」と思い始めて、この感じは何だろうと考えたら80年代のゲーム音楽の感じだなと気づいた。セガの「スペースハリアー」(1985年)、「アウトラン」(1986年)、「ファンタジーゾーン」(1986年)とかのあたり。

当時は中学2年生で、MZ-2500というパソコンにハマっていた頃だった。このパソコンは高性能な割に、PC-8801シリーズとかみたいに市販のゲームソフトが揃っていなかったため、自分でプログラミングをしたり、曲のデータを打ち込んで音楽を鳴らしたりして遊んでいた。初めて打ち込んだ曲は「スペースハリアー」で、ドラムの音を出すのに苦労したのを憶えている。テープに録音して友達に聴かせたりしていた。次が「アウトラン」の中の「Splash Wave」という曲。その次がナムコの「リターン・オブ・イシター」の曲。ナムコの曲は他にもたくさん打ち込んだ。電波新聞社の「ALL ABOUT NAMCO」という本に楽譜がたくさん載っていたのだ。初めて徹夜をしたのもこの頃。

この辺をイメージしながらメロディとコード進行を仕上げていった。最初は管楽器で吹いているイメージで、ブレス(息継ぎ)の出来る箇所を作りながらやっていたんだけど、逆にそういうのが無いほうが雰囲気が出るなと思って、あまりそういうことは気にせずにスペースを埋めていくようにした。それからベースとストリングスを適当に付けて完成。実はこの時点ではタイトルが決まっていなかった。今までは結構思いつきでパッとタイトルが浮かんだんだけど、今回は何故かすぐにタイトルが決まらない。腕を組んでウンウン考えているうちに「そういえばセガとかナムコの曲を打ち込んで遊んでたのっていつ頃だっけ」とふと思いつき、「そうだ。1986年だ。」でピタっとイメージが合致した。

ここからはスルスルっと何かが解けて行くように、色々な記憶が蘇ってきた。1986年当時、ゲーム音楽と並んで大きく影響を受けたのは、デペッシュ・モード、T-SQUARE(当時はTHE SQUARE)、カシオペア、チックコリア・エレクトリック・バンド、爆風スランプなどの音楽だった。アルバムでいうとスクエアは「R・E・S・O・R・T」とか「S・P・O・R・T・S」、カシオペアは「SUN SUN」、チックコリア・エレクトリック・バンドは1枚目の同名アルバムを出したあたりだ。MZ-2500のカセットデッキにはデペッシュ・モードか、当時コピーバンドをやっていたアルフィーのカセットテープが入っていた。今考えるとすごい取り合わせ。ファミコンで「迷宮組曲」をプレイしながら、BGMにチックコリアのバンドのCDをかけていた。ゲーセンの筐体にイヤホンジャックが付き始めたのもこの頃。

この辺を思い出しながら改めて出来上がったサウンドを聴いてみると、ちょっと泣けた。うわ、作曲って面白い。ちょっと視界が開けた。しかしこのサウンドの雰囲気そのものは当時のゲーム音楽と必ずしも似ているわけではなくて(当時ドラムンベースとか無かったし)、これは僕のアタマの中のどこかでつながっているだけの話なのかな。とにかくこの曲のサウンドと「1986」というタイトルは自分の中ですごくしっくり来た。

良く考えてみたら、フュージョンとか聴き始めたのはゲーム音楽でインスト曲に慣れていたからだったに違いない。そして、ジャズをやり始めたのはフュージョンをやるようになって「もっとコード進行やアドリブなど、ジャズ的要素を勉強しよう」と思ったからだった。そうだとすると、今ジャズをやっていることは元を辿ればゲーム音楽から来ているのだなと気づいた。いやー、感動。

2009-06-14

Gin & Tonic (Jazz Haiku #6)



久しぶりにJazz Haikuをやってみました。今まで何となく時代ごとのジャズの変遷をなぞったような形でやってきたので(狙ったわけではないけど)、もう少し時計を進めてみようと思い、2stepっぽいのを作ることにしました。と言っても東京にいた頃、2000年前後のMondo Grossoとかm-floとかで売れた曲の感じしか知らないのですが、当時結構好きだったので。

今回はドラムを最初に作って、キーボードを弾きながらキーとコード進行を決めて、エレピのパターンを作り、その後にメロディを作って、そして最後に適当にベース(右チャンネルで色々動いてるシンセベース)を入れました。

こういう曲は初めて作りましたが、やっぱりこういう曲はビートが強いのでメロディもリズムトラックのアクセントの位置に合わせたほうが作りやすいですね。結果的には、こういう2stepのビートで演奏することにそれなりに意味のあるメロディにできたかなと思います。まあ、他のスタイルでもできないことは全然ないけど。コンピュータ上で作る意義という点でもこういうサウンドは面白いですね。もっとやってみようと思います。

さらにもう1曲: Oleo



コンサートの最後に演奏した曲。ソニー・ロリンズが作曲してマイルス・デイビスの演奏で有名になった「オレオ」です。いわゆる「循環」というコード進行の曲で、ジャムセッションなどで良く演奏されます。ちなみにガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」と同じコード進行のため、このコード進行は「Rhythm changes」と英語では呼ばれます。

僕がジャムセッションなんかでやる時は、良くベースも一緒になってメロディをユニゾンで弾いてしまいます。元々は、学生の頃にベースを池田芳夫さんに習っている時にこのメロディをベースで弾く練習を課題で与えられて、それ以来ずっと弾いてます。こうしてトリオの時のユニゾンでやっても面白いですね。

とてもいいコンサートでした。またやってみたいと思います。それまでちゃんと練習して少しでも上達しておかねば。

もう1曲: Don’t Explain



前のエントリーからの続きで、4/19のコンサートからもう1曲。ビリー・ホリデイの歌で有名な「Don't Explain」です。普通はバラードでやるのですが、最近ダニエルとやる時はこんな風に少しラテン風味を入れてやってみています。

元々は確か去年あたりにボーカル入りでSumikaかどこかで演奏したのがきっかけかな。「普通のバラードじゃなくてラテンっぽくやってみようか」とその場の思いつきでやってみたらうまくいったので、以後インストでやる時もそういうフィーリングでやるようになりました。

ドラムのジェイソンはこの曲をこういう風に演奏するのはこの日が初めてのはずなのに、とてもこなれた演奏をしていてすごいです。序盤はスティックもブラシも使わずに手で直接ドラムを叩いていますが、とてもいい雰囲気出てるし、それがちゃんとエンディングにもつながっていて素晴らしすぎます。

テーマの後にベースソロとか、エンディングの引き延ばした感じとかの流れはその場の即興で意思疎通されたものですが、振り返ってみると全体がとても良い構成にまとまっていていい演奏になったかなと思ってます。

このコンサートからあと1曲くらいアップしてみたいと思います。

2009-06-09

アップしました。It Could Happen To You



というわけでミックスに苦労した4月のコンサートのビデオをとりあえず1曲だけアップしました。コンサートのオープニングの曲として演奏した「It Could Happen To You」です。良く演奏されるスタンダード曲ですが、僕が初めて演奏したのは学生の頃かな。メル・ルイス・ジャズ・オーケストラのアレンジでビッグバンドものを演奏した時でした。そのアレンジもとても好きだったのですが、こういうピアノトリオもいいですね。ピアノソロからテーマになだれ込んで行く感じは、ちょっとキース・ジャレットのトリオっぽいイメージです。

このコンサートでは結構難曲に挑戦したのですが、オープニングは易しめの曲をということで、緊張はしてますがそれなりに無難な演奏にまとめました。この曲はリハーサル無しで本番で合わせただけでしたが、後から聴いてみると結構気に入っているトラックです。ピアノのダニエル・レイノーのイントロもいい感じだし、ドラムのジェイソン・ルイスの流暢で切れの良い演奏にも注目。ジェイソンはグラミー受賞アーティストとの共演やハリウッド映画のサウンドトラックでの演奏なども多い、ベイエリアでもトップクラスのドラマー。一緒に演奏させてもらって光栄です。色々勉強させてもらおうっと。僕はといえばちょっと緊張気味でグルーヴがややぎこちないですが、何とかなってるかな、多分。

他の曲もアップしたら紹介していきたいと思います。楽しんで聴いていただけたらうれしいです。

2009-06-07

やっとミックス終わった!

色々試行錯誤の末、ようやく納得の行くところまでミックスを詰めることができた・・と思う。音をミックスするという作業自体はアマチュアとして15年くらい前からやっているけど、きちんと詰めてやったことはあまりなかったし、何となく手クセにしてきたミックスのパターンとかも見直しながらやったので時間もかかったけどいい勉強になった。

今回一番悩んだのは、一つの楽器に対して複数立てたマイクのミックス時のパン(左右の位置)の設定。例えば、ピアノは高い方の音と低い方の音の2本のマイクを立てたが、最初のうちはそれらのパンを左右に振り分けて音の広がりを出すことを意図していた。さらにそれぞれにステレオリバーブをかけていたのだが、どうも音像がぼやける感じでパッとしない。そこで、ステレオリバーブでなくモノラルリバーブをかけるようにしたら、だいぶすっきりした。しかし、市販CDと音を聴き比べると切れ味がまだ悪い。そこで、思い切って2つのトラックのパンを同じにしてしまい、そこにステレオリバーブをかけることにした。こうすることで、それぞれのマイクからの音を自由に使ってピアノの音作りができるし、最終ミックスの時の音像がくっきりシャッキリする。今回はライブ録音だし映像も後で付けるので、ピアノはやや左寄りの位置で輪郭をハッキリさせた存在感を出したかった。まあ、この結論には一応納得している。一般的にプロのサウンドエンジニアが行う方法かどうかなのかは全く不明。その道のプロの方、教えて下さい。:)

同じことをミックスの最終段階になってからドラムにも施した。これについてはタムやシンバルのステレオ感などに迷いも残ったけど、ピアノ、ベース、ドラムの3人がライブでやっているという分かりやすさを明確に出すことを取った。また、こうすることによって、ピアノやベースのマイクに入ってしまったドラムの音や、ドラムのマイクに入ってしまったピアノの音など、マイク同士の音のカブりにも対応しやすくなった。ちなみにコンサートの中でピアノだけとかドラムだけというソロで1曲ずつやった場面についてだけは、パンを左右振り分けた。完全ソロの場合に上記の方法を使うとちょっとのっぺりした感じになってしまうので。

後はデモCDとして焼いたり、ビデオ付けてYouTubeに上げたりしよう。ビデオの方はそんなに編集もやる余地(というか意思)がないので、そんなに時間かからないだろう。

2009-06-05

ミックス格闘中

4月19日にピアノトリオ「Playful」で行ったコンサートの録音のミックスに取り掛かって早1週間。こういう時のために普段からYouTubeにアップする音をMacでミックスするのに慣れていこうとしてきたのだが、なかなか苦労している。

いつもの気軽なミックスと違うのはトラック数が多いことと、レストランでの演奏と違って各楽器の音量が大きく、各マイクに他の楽器の音が入りやすいこと。特に、マイク録りしたベースの音にドラムのシンバルの音がかぶってしまったので、そこのベースの音を上げすぎるとシンバルの音が大きくなりすぎる。かと言ってイコライザーでシンバルの音を押さえ込むと音が不自然になる。というわけでライン録りのベースの音を大きめに使う必要が出てくる。するとベースの音がちょっと硬くなりすぎて好みではなくなってくる。

とかまあ、その辺の妥協できるポイントを探ったりしながらミックスを進めている。全体のサウンドをどういう方向で作るかもちょっと悩む。ライブ録音っぽい感じを出そうと思ったら、あんまりリバーブとかのエフェクトを掛けず、左右のパンをしっかり振って臨場感のあるようにしたいが、音楽性としてはリバーブもうまく使って広がりのある、一段抽象的な感じにしたいところもある。キース・ジャレットの曲とかもやったからなおさら。まあ、コンサートを録画した映像をつけてYouTubeに上げることが目的の一つだから、ライブっぽい感じでやろうかなとは思っている。(YouTube向けとデモCD向けでミックスを変える、とかはありかもしれないと今書きながら気づいた)

昨日、いったんこれでミックス終了かな、と思ってiPodにコピーして車の中で聴いてみたらまだ少しバランスが悪かった。やっぱり家のスピーカーやヘッドホンで聴くのとはまた違うなあ。もう少し格闘してみようと思う。

2009-05-28

プロの音とは

4月19日にやったコンサートの録音をミックスし始めた。1ヶ月の間を置いて聴き返してみると自分の音が客観的に聴けて良いなあ。サウンド全体は結構いい感じ。演奏した時に感じた手応えは録音に残せたと思う。

しかし、こうして良い録音状態のものを聴いてみると、物足りなさも出て来る。「アマチュアよりはうまいけど、一流のプロの音には届かない感じ」とでも言うべきか。こういうレベルの演奏は得てしてアマチュアの演奏よりもつまらないものになってしまうことがあるので危険だ。

ミックスしながら自分の音を聴いていると、「頑張り過ぎ」であることに気づく。当日ちょっと緊張していたこともあるけど、自分の中でサウンドイメージが完全には結像していないことへの若干の言い訳が、音数の多さという形に出てしまっている。しかも弾きこなせず手がもつれている。弾く音の数はこの半分で良いな。半分の音を100%の確信を持って弾く。

ここからもう一歩上に行くには、曲のサウンド全体を見渡す力をもっとつけて、普段から楽器をもっと練習して本番に余裕を持たせ、本番では「頑張る」ことをせずに、自然体で自分の持つサウンドをそのまま出すということが出来るようになる必要がある気がする。曲の盛り上がりに対してもクールさを保って感情をコントロールしたい。どうも盛り上がりに対しては「はい今、感情を爆発させてます!」という演奏になってしまうことが多い。そういう演奏は客観的に聴いてみるとすごく雑に聞こえる。僕が良く伴奏するジャズボーカルのワークショップを指導するロジャー・レトソンも良くレッスン中に言うことだ。「曲の盛り上がりをもたらすのは音量ではなく張りつめた感情」。安易にフォルテを連発して割れた音を出してはいけない。コントロールしないと。

ちょうど最近、妻の所属しているジャズコーラスグループ「Vocal Flight」がCDレコーディングをしているのだが、そこでベースを弾くマーク・ファン・ヴァーゲニンゲンの音を聴いて「プロの音だなあ」と感心したところだった。マークはかの有名なファンク・バンド「タワー・オブ・パワー」でもベースを弾いたことがあるベイエリアのプロベーシスト。僕も時々Vocal Flightでは弾くので、同じ曲をマークがどのように弾くのかはとても参考になる。

マークは、音数は少なめだが「費用対効果」の極めて高い演奏をする。それでいてタッチは多彩で、グリッサンドやダブル・ストップなどを要所要所に散りばめて「ベースらしい」音を出す。コンピュータの打ち込みでは決して出せないグルーヴだ。音数が少ないことで他の楽器にスペースを与えており、アンサンブル全体がまとまる。これに比べると、僕のベースはまだまだ「埋めよう」としてしまっている感じ。特に、空ピックのゴーストノートが多すぎて、グルーヴの自由度を奪っている。しばらくゴーストノートを引っ掛けて弾くのをやめよう。

やることは多い。

2009-05-27

Say Something (Jazz Haiku #5)



今回は90年代のアシッドジャズみたいな感じでやってみようと思って作り始めました。最初はブラスセクションがメロディを吹くイメージだったのですが、ちょっと合わなかったのでアナログシンセとローズのユニゾンという少し落ち着いた感じにまとめました。ローズだけにしたらちょっとシャカタクっぽくなってしまったので慌ててシンセを重ねたという話もあります。(追記:しばらく経ってから聴いてみたら、やっぱりアシッドジャズというよりはフュージョンという感じになってる気がしました)

こういう曲を作ってみると、80年代のフュージョンから90年代のアシッドジャズというあたりが自分のルーツなのかなあという気がしなくもないです。この辺をベースにしつつ、もうちょっとさらに新しいサウンドが作れるようになりたいかな。しかし10代の頃に一番聴いてたのはカシオペアとかですが、その辺のサウンドは意外に頭に浮かんでこない。今度やってみようかな。

2009-05-26

Birds Of A Feather (Jazz Haiku #4)



今回はスウィンギーな4ビートのグルーヴに戻って、ビッグバンドのアレンジに良くある感じのイメージで、フルートの三管ソリ(soli)みたいにしてみました。それぞれのパート(特にセカンドとサード)を個別に演奏してちゃんと吹きやすいフレーズになっているか、とかは検証してません。きっと大体平気でしょう。

なお、音符が多いため、1段が3小節になって今まで3段だった譜面が4段になっていますが、ちゃんと12小節のブルース進行になっています。譜面を細かく見るには、フルスクリーンボタン(右下から2番目)を押して下さい。

こういう譜面を作るのはハーモニーの勉強になります。しかもパソコンでサウンドが検証できるから便利な時代になりました。学生の頃は手書きのスコアで頑張ってアレンジしたものですが、もう戻れないかも。

2009-05-21

Temujin (Jazz Haiku #3)



今回はさらにアグレッシブに行ってみました。一応サイズは12小節で、コード進行のルート音の動きもブルース的ですがサウンドはもっとモダンな感じ。テンポを遅めに設定して、コードの動きで色々と遊んでみる感じと、スペースを生かした感じのバランスを取るようにしてみました。

今回の感じは結構好きだな。これならライブでもできるかな?

2009-05-17

Yokohama After Dark (Jazz Haiku #2)



「Jazz Haiku」の第2弾は都会っぽい感じのボサノバ。一応これでも12小節のブルースです。あまり形式は限定しないで気楽にやっていくつもりなので、意図的に第1弾とかなり雰囲気を変えてみました。

こういう曲はあんまり音数いらないんだなー、と勉強になりました。アイデアを練っている最初の段階では、2小節目のD-Eb-F-Dの4つの音のモチーフから発想し始めて模索していましたが、全体の音数は仕上がりの段階の倍くらいで埋まっていました。何度も聞き返して行くうちに不要な音が多いと感じて削って行き、最終的に上のような感じにまとまりました。基本的にこのプロジェクトは時間をかけずにさっさとアップロードしていく方針なので、バッキングの作り込みとかは省略。

さて、次はどんなのにしてみようかな・・。

2009-05-15

そろそろオリジナル曲を



オリジナル曲も作っているんですが、まだまだ修行中。しばらく訓練のために12小節のブルース曲を作曲していこうと思っています。まあ、他のオリジナル曲はほとんどフュージョンとかアシッドジャズっぽいものばかりで、いわゆるこういうジャズっぽい曲はあまり作らないんですが、12小節のジャズブルースって奥が深くて、勉強になるんです。

せっかくなのでプロジェクト名を付けようと思い、「Jazz Haiku」としてみました。ブルースの作曲って俳句っぽいなと思って。いや、俳句は書いた事ないんですけどね。企画倒れになる可能性も大きいですが、気長にやっていこうと思います。

当面の目的は、僕の中にある「すぐに思いつくようなメロディ」を吐き出して取っ払って、もっと深い所まで掘り下げていけるようにすることです。しばらくの間は、良くあるフレーズや聞いたことのあるフレーズもたくさん出て来るかも知れませんが、大目に見て下さい。

ということで、こちらのブログで紹介する最初のオリジナル曲はこのJazz Haikuの第一弾、「Blues In The Kitchen」です。短いです。良かったら感想などお願いします。

2009-05-10

Falling Graceをボーカルで



3月10日のSumikaライブから、ベーシストにしてコンポーザーでもあるスティーブ・スワロウの名曲、「フォーリング・グレイス」の歌詞つきバージョン。ボーカルのローラ・カーストをフィーチャーしたビデオです。元々はインストの曲で、後から誰かが歌詞を付けたものなのだと思います。24小節(前半14小節+後半10小節)というイレギュラーな構成の曲ですが、それとは感じさせずに歌いこなしてて素晴らしい。

この曲を僕が初めて演奏したのは確か大学生の時。ピアニストのビル・エヴァンスが演奏しているレコードを聴いて何となく印象に残っていたんだけど、友達のピアニストが演奏のゴトシ、もとい仕事の時にメンプ、もとい譜面を持ってきて、その美しいメロディとコード進行が好きになってしまいました。

さてここでは後半10小節の部分をイントロに使ってからローラがテーマを1コーラス歌い、キーボードソロへ。フェンダーローズのような電子ピアノの音がハマっています。2コーラスのキーボードソロの後、僕のベースソロが2コーラス。実は途中で「あれ、今どこだっけ」状態に入っていますが、何とかごまかしました。ローラがもう一度テーマを歌い、エンディングへ。この3人で演奏するのはこの日が初めてでしたが、とてもいい感じの演奏でした。

2009-05-06

スタンフォード大学でジャムセッション


毎年夏に行われるスタンフォード・ジャズ・ワークショップのスピンオフ企画みたいな感じで、2ヶ月限定で月曜ジャムセッションが行われていて、時々アキラ・ターナーやジョン・シフレットなどの有名人も出没するらしいという噂を聞いて早速昨日行って来た。場所はスタンフォード大学の構内、音楽学部近くのカフェ「CoHo」。

上の写真はステージの様子。大学内のカフェで、周りにはパソコンを広げてくつろぐスタンフォードの学生達がたくさん。ちなみに右のほうに転がっているのが僕のベース。

この日は有名人は出没しなかった&案外参加人数が少なかったけど、順番はたくさん回ってきたので5曲くらい弾けた。最初の1~2曲は結構緊張してしまったり、他のプレイヤーと呼吸が合わなくて焦った。こういうジャムでは演奏を楽しむことももちろんだけど、顔を売るという面もあるので、他のプレイヤーと呼吸が合わない中でも印象に残るようなベストの演奏をしなければならない。まあ、結果的には5曲弾けたので良かったけど、最初の2曲だけで終わってたら、印象薄かったかも。とりあえず顔は覚えてもらえたと思うので、めでたしめでたし。

来週あたり、とてもレベルが高いという噂のサンフランシスコのグラント・アンド・グリーンのジャムセッションに行ってみようかな。

2009-05-03

最近のベース関連の買い物



最近ネットで買ったものと言えば、この丸いやつ。何て呼ぶのか良く分からないんだけど、ベースのエンドピンで床を傷つけたりしないように、あるいはエンドピンが滑ってしまわないように固定するためのもの。

ベースの足の部分は、針のように(ってそこまで尖ってないけど)なってステージなどの木の床などに突き立てることができるようになっているんだけど、床がコンクリートだったりフローリングのきれいな床だったりする時はゴムのカバーを使います。しかしゴムでもきちんとホールドできない時もあり、演奏中にズルっと滑る時もあります。特に、椅子に座って弾く場合は滑る危険大。

実は最近になって椅子に座って弾くようにしています。椅子に座りながら弾くことで左手の自由度が高くなることが狙い。そこでこういう滑り止めが欲しいなあと思って探していたのですが、たまたまネットでベース専用のちゃんとした滑り止めを発見。即買いしてしまいました。効果は上々。上の写真で言うと、床に寝転がせてあるベースの足(ゴムのカバーを取り外してある状態)の尖った部分を、滑り止めの中央部分の金属製のところに当てて使います。

今までほとんどこういう道具類にはこだわってこなかったんだけど、ちょっとした違いで便利になるものだなあ、と実感中。

2009-05-02

リノのジャズフェスで優勝しました


先週の話。妻が参加している6声のジャズヴォーカルグループ、「ヴォーカル・フライト」でリノのジャズフェスティバルのコンテストに参加した。たまたまレギュラーのベースの人が出られなかったので僕もベースで代理参加することになった。

リノはシリコンバレーからは車でノンストップなら4時間の距離。カリフォルニアの州都サクラメントを通り越してネバダ州まで行ったところにある。ネバダ州と言えばラスベガスで有名だけど、リノも「リトル・ラスベガス」とでも言えるようなホテルとカジノの並ぶエリアがあって、ギャンブルをすることができる。今回はワケあってその辺は全くタッチせずにトンボ返りしてきてしまったけど。上の写真はリノの市内に着いた時の写真。ちょっとカジノの雰囲気が伝わって来る感じ。

当日は自宅を早朝に出発して、休憩しながら5時間半ほどでリノに到着。本番は午後3時頃。直前にちょっとしたリハーサルも別室でできる。この辺、大学時代に毎年夏に参加した「山野ビッグバンドジャズコンテスト」とそっくりの雰囲気で懐かしい。

ボーカリスト6人(男3+女3)は妻も含めて皆カレッジか高校の生徒。リズムセクションはセミプロみたいな感じの人を集めることが多い。今回はピアノは某リンゴマークの会社に勤めながらジャズ演奏活動をしているピアニスト、ドラマーはカレッジで音楽を教えている講師、ベースは僕、という3人だった。この3人で一緒に演奏するのは初めて。

今回の曲目は全てスタンダードっぽい感じの曲で、「Little Sunflower」「'Round Midnight」「There Will Never Be Another You」「Oh Lady Be Good」の4曲。特に全編アカペラの「There Will Never Be Another You」は良く練習できていて、サウンドチェックのためにちょっとさわりを歌ったら観客席からどよめきが。そういう手ごたえはあった。

もともとは、有名なジャズ指導者のロジャー・レトソンがシリコンバレーのデ・アンザ・カレッジで30年前に結成したグループで、毎年メンバーを入れ替えながらも、週3回のみっちりした練習とツボを押さえた指導で、このリノのコンテストでもダウンビート誌のコンテストでも何度も優勝している。去年から指導者がミシェル・ホーキンスに変わったが、その伝統は続いていて「ジャズ」をとことん追求する姿勢は変わりない。

実は先月くらいに、モントレーのジャズフェスのユース部門コンテストにヴォーカル・フライトも出ていたのだが、その時は最終審査の6校までは残ったものの、最終入賞できなかった。そんなこともあって、メンバーの多くが10代という彼らは自分たちの実力がどれくらいなのか少し自信が持てていなかったと思う。しかし僕は後ろで演奏していて「いい感じだなー」と思っていた。声はちゃんと出ていたし、スウィングしてた。

ということで、後日結果を聞いたところ、カレッジボーカル部門で見事優勝(参加校は7校)。入賞グループの中にはすごく高い演奏クオリティで有名なところもあったから、それらを抑えて1位になれたのは嬉しかったことだろう。一緒に演奏できた僕も嬉しい。妻も、ディレクターがいない自主練習の日はリーダー的役割を務めてグループをまとめるなどして日頃から頑張った成果が出たと思う。おめでとう&お疲れ様でした!

期待の14歳ボーカリスト!



3月3日のSumikaのライブから、14歳のライラ・スミスをフィーチャーしたビデオです。曲は「イースト・オブ・ザ・サン」(East of the Sun)。この日1曲目に演奏したものです。彼女は数年前から夏期ジャズキャンプなどで頭角を現して、シリコンバレー近辺のプロを含めたジャズミュージシャンの間ではちょっと有名な存在。

普段から年上のジャズシンガー達やミュージシャン達とワークショップなどで交流しているせいか、とても落ち着きがあって周辺も14歳として扱っていないような感じもあります。すでにステージ上での存在感やミュージシャンシップを確立しつつあり、曲を始める前や曲中に他のミュージシャンに対して的確な指示も出せる、本当に成長が楽しみなアーティスト。

さてこの曲ですが、ライブの1曲目ということもあって僕は終始4ビートでウォーキング。良くやるパターンとしては、「曲のテーマはこの半分のテンポ感で2ビートを刻み、ソロに入ってから4ビートのウォーキングを始める」というのがありますが、元気良く行きましょうということで最初からこうやってウォーキングをすることもあります。

ライラが曲のテーマを歌い終わると、半コーラスだけ軽くスキャットソロを取ります。その後の半コーラスはダニエルのキーボードソロ。その後テーマに戻るのかな、という空気が一瞬流れた後ライラが「ベースソロやる?」と合図したので、「んーそれじゃあやろうかな」という感じで僕がベースソロを始めます。サイズ的に最初の二人が半コーラスずつで僕が1コーラスだとバランスが悪いかなー、とか考えながら弾きつつ、まあ他に収めようもあまりないのでそのまま1コーラス弾いてしまいます。

テーマに戻って、エンディングをちゃんと決めていなかったので適当な感じでエンディングを引き伸ばした後に終了。こういうジャズ演奏では割と良くある風景です。いわゆるプロのシンガーとかなら自分用のアレンジをあらかじめ決めて譜面に書いておくことが多いのですが、1曲アレンジした譜面を作るのには結構手間がかかるので、スタジオでレコーディングするとか、大会場でコンサートをやるというような時以外は、大体こんな感じでその場のアドリブで構成を決めます。

ちなみにライラはつい最近、アメリカで最も有名なジャズ批評誌「ダウンビート」で1年に一回行われるテープ審査コンテストで中学生ボーカリスト部門で優勝しました。いよいよ全国規模の活躍が近いかな?サウスベイのジャズシーンを今後引っ張っていくアーティストの一人として期待しています。

2009-04-28

Googleでジャズ演奏


なかなか面白い取り合わせの写真。Googleもすっかり大企業なので、ジャズミュージシャンが社員の中に何人かいてもおかしくない。というわけで、最近良く一緒に演奏するGooglerの二人(ピアノとテナーサックス)と、彼らが社内のミュージシャンリストを探して見つけた元プロドラマーのGooglerの三人と一緒に社内のロビーでジャムセッションをしてきた。なぜ僕が呼ばれたかというと、ジャズベーシストは社内で見つからなかったから。本当にベーシスト少ないなあ。

4人で集まってセッティングし、演奏をし始めると、物珍しさで結構観客が集まってきた。グランドピアノが置いてある小さなロビーなのだが、食堂とランドリーが隣接しているところなので結構人通りが多い。普段何気なく見ているグランドピアノ、さらにウッドベースやらドラムセットやらを持ち込んでジャズを演奏してるところを見れば驚く人は多いだろう。「なにこれ?」とのぞきに来る人の顔を見ているのが楽しかった。

今まではGoogleに来る時は仕事関係とかエンジニアリング関係の集まりとかだったので、まさか自分がウッドベースを担いでやってきてここでジャズを演奏するとは思わなかった。「Googleとジャズ」、あまりない取り合わせだけど、シリコンバレーでジャズをやっている僕にしてみれば実に意味のある取り合わせ。

2009-04-17

有力情報ゲット

こないだのエントリーで「サンフランシスコにはミュージシャンが集まる場所がない」と書いたけど、どうやらいい店があるらしい。

昨日のヘドリー・クラブでのジャムセッションで何気なくミュージシャン達と話していたら、サンフランシスコ方面だとどこでジャムセッションをやってるかという話になった。

「サンフランシスコっていうとドッグパッチ(Dogpatch)がいいよね」と僕が振ると、「確かにドッグパッチもいいけど、グラント・アンド・グリーン(Grant and Green)が今は一番すごいんじゃないかな」という声が。なにー!それは知らない名前。ビバップよりもコンテンポラリーっぽい感じ、今時のジャズを演奏できるいいミュージシャンが集まるらしい。初心者には参加しにくい雰囲気も漂っているとか。

今度行ってこよう。ちょうどサンフランシスコ方面にも活動のエリアを広げたいと思っていたので、いい機会だ。

2009-04-14

朝7時から演奏

昨日はイースター(キリストの復活祭)。イーストベイのラファイエットという町にある教会で音楽監督をしている友人の依頼で朝のサービス(礼拝)の演奏に行ってきた。頑張って5時半に起きて、集合時間の朝の7時に到着。午前中に3回あるサービスをこなした。こういう礼拝で演奏するのは2回目。前回は緊張したけど今回はリラックスしてできた。

教会のサービスというと、ゴスペル音楽を連想する人も多いかも知れないけど、その辺は教会とその音楽監督によるらしく、この教会では伝統的なクラシック音楽での演奏と、「ノン・トラディショナル」な音楽としてサンバ・フュージョンっぽい演奏を行っている。

前回もそうだったけど、午前中に複数回行うこういうサービス、1回目は牧師さんの説教とのタイミングに注意したりして案外ちゃんとうまくいくのだが、2回目以降に油断して不注意で演奏ミスしたりする。いかんいかん。特に聖歌っぽい曲はコード進行がスリーコードとかでシンプルだから、間違えると目立つ(汗)。

まあそんなこともありつつ、演奏を終えてから帰宅。夕方からもう一つのギグのため、サンノゼの高級ショッピングモール「サンタナ・ロウ」に最近できたニューオリンズ料理の店ルー(Roux)に向かう。

ニューオリンズはやっぱりジャズ、ということで店の前の看板にも大きく「Jazz」と書かれている。シリコンバレーでこういう看板は案外見かけないので、結構うれしい。ここで演奏するのは初めてだったけど、店の音響が思ったよりも良くて楽しかった。ここがジャズ・ヴェニューとして長く残ってくれることを祈る。一緒に演奏したメンバーにも僕のプレイを喜んでもらえて、5月にも2回呼んでもらえることになった。

忙しかったけど充実した日曜日でした。

2009-04-13

4/19コンサートのお知らせ



今度の日曜日、サラトガでミニコンサートを行います。SFベイエリアにお住まいの方、是非遊びに来て下さい。

嬉しいサプライズ



妻が以前ヴォーカルのレッスンを受けていたゲイル・ドブソンのライブに行ってきた。場所はサンノゼのアラメダ地区にある「Wine Affairs」というワインバー。

実はここで半年くらい度前に一度だけ演奏したことが ある。今回お店に入ったらその時に知り合ったミュージシャン達がいて「久しぶり!」とか挨拶。

ゲストのブルースバンドが演奏し終わるとゲイルを紹 介するMCがミュージックディレクターのドワーンから 入った。ドワーンからは前にここで演奏した後仕事の電話をもらっていたのだが、都合が合わなくて演奏することができずにいた。ゲイルの紹介に続けて彼は、「今日はここに素晴らしいベーシストも来てるんだ。紹介するよ。ケン・オカダ!」と、何と僕の紹介をしてくれた(ケンは「謙之(のりゆき)」という僕の名前の一文字目を訓読みしたニックネーム)。嬉しいやらこっぱずかしいやらで、僕は気の効いたコメントも言えずニコニコして手を振るのが精一杯。いやしかし、こういうのもいいもんだ。

ゲイルが何曲か歌った後、僕と妻も「あんたたちも演奏しなさいよ」と振られて、慌てて「イースト・オブ・ザ・サン」とかを演奏した。

このエリアに日本から引っ越してきてもうすぐ7年。音楽を通じて仲間も増え、だいぶこの場所に溶け込めてきたのかな、と感じた嬉しい日だった。

2009-04-12

Love Dance



これは2月にロスアルトスのSumikaで17歳のドラマー、サットン・マーリーをフィーチャーしてライブした時の録音で、曲は「ラヴ・ダンス」。たまにはこういうフュージョンというかスムーズ・ジャズっぽい感じもいいですね。

最初の1コーラス目だけ、僕がキメを理解していなかったりして一瞬バタつきますが、ゆったりとしてなかなか良い感じの雰囲気で曲は進んでいきます。3:40あたりの雰囲気なんてかなり好き。サットンのさりげなく入れたシンバルの小技がその雰囲気を作り出した感じ。いいセンス。

その後も4分台はサットンがいい感じのプレイを続けていて、良く聴くと面白いです。4:50からキーボードのダニエルがトーンを抑え目にしようとアイコンタクトしますが、抑えすぎてそのまま曲が終わってしまいそうなくらい、テンポまでゆっくりになってしまうアクシデント(!?)。「この部分で曲は終われないから、ビートはキープしよう」と僕が頑張ってキープしていると、なかなか面白い空気が生まれました。5:18とか、テンポは遅くなってるのにキメはちゃんと合ったりして、ちょっと面白い。

5:27からテンポがなくなって、僕も「あ、ここならこのまま終われるなー」と思ってましたが、5:40からダニエルの合図で再度インテンポでビートが復活。5:57からはドラムのバックビートも戻って、ちょっと大団円っぽいエンディングへ。この辺はやってて「おー、こうなったか。これはいい展開」と喜んでました。

初見で演奏した曲でしたが、ちょっとした思惑の行き違いがありつつも、そこをうまく持っていって良い展開に持ち込めた面白い演奏でした。

2009-04-10

iPhoneから書いてみるテスト

これでアップされてるのかな?

もしちゃんと出来てるなら便利。でもTwitterとどう使い分けるかな。

写真は昨日のリハーサル。

2009-04-08

森下さんと無事再会&ジャム

昨日のエントリーで書いた森下滋さんとミクシィを通じて無事に連絡が取れて、急遽昨晩サンフランシスコで会った。森下さんと一緒に石川ジュニア・ジャズ・アカデミーのサックスセクションを指導しているサックス奏者の田中邦和さんにもお会いした。

僕が日本から来たりするミュージシャンとすることとして決めていることと言えば、一緒に演奏すること。飲んだり食ったりも良いけれど、一緒に音出せば一発でお互いが分かるからそれが一番。

ただ、サンフランシスコはニューヨークとは違ってそんなにアクティブなライブジャズスポットは無いので、じゃあ今夜演奏しようといってできるところが見つからない。確かに、ワールドクラスのジャズクラブであるYoshi'sがオークランドとサンフランシスコに2軒、春から夏にかけて週末を中心にサンフランシスコ市内の各会場で繰り広げられる、これまたワールドクラスのアーティスト達の出演する「SF Jazz Festitval」があるが、ローカルなミュージシャンが集まるところはあんまりない。

そんなこともあってバリバリ現役のジャズアーティスト達はやっぱりニューヨークに集うのだろう。カリフォルニアはベテランアーティストが最前線を退いた後に人生を楽しむところという感じがある。(その代わり、そういう人たちが高校生や大学生のジャズ教育で指導にあたったりしているので、教育のレベルは高かったりする)

何とか当日の夜にたまたまオープンマイク&ジャムセッションをやっているRasselas Jazz Clubというところを見つけた。他の曜日だったらどこもやっていなかった可能性もあるので、とりあえずラッキーだった。再会を祝して軽く飲み食いした後、ジャムセッションのエントリーシートに僕を含めて3人の名前を書くと、最初にステージに呼ばれた。参加人数が多いジャムのため3人まとめて登場。僕は会社から直接楽器も持たずに来たのでハウスバンドの人のエレベを借りた。



初めての場所だったのでちょっと音響の感じに戸惑ったりしたが、ハウスバンドのドラマーと一緒にカルテットの演奏を1曲だけさせてもらった。曲は「Night and Day」。僕は借りた6弦ベースを弾きこなせずに不完全燃焼でプスプス煙を出していたけど、森下さん田中さんはいい音を出していた。二人の演奏に感心して聞き入る聴衆を見て僕も「どうだ、これが日本のジャズのクオリティだぜ」と楽しんでいた。演奏後は二人に話しかけてくる人たちもいて、ここに来て演奏して良かったなと思った。



上の写真はソプラノサックスを吹く田中さん。

その日の他の参加者はボーカリストが多くて、演奏者同士が丁々発止でやりあうジャズジャムというよりは、和気藹々とした雰囲気。曲調もオールドポップスやR&Bが多かった。この辺がニューヨークとの差かな、とも思ったが、終盤近くにスローなビートの効いたソウルフルなR&Bで盛り上がった瞬間とか、DJがそれに超カッコいいラップをかぶせたりした瞬間とかは、「そうそう、これがサンフランシスコ・サウンドって感じだよね」とゾクっと来た。



上の写真はラップしてるDJ.

もう一軒寄って音楽のこととか色々三人で話して、また次回モントレーに来る時はローカルイベントを企画して一緒にライブをやろうということになった。ということでその時まで待ってますよ!森下さん&田中さん、お疲れ様でした。

2009-04-07

日本からの中高生ビッグバンドに喝采!

週末に、モントレー・ジャズ・フェスティバルのユース部門のコンテストである「ネクスト・ジェネレーション・フェスティバル」に行ってきた。たまたま「日本からも来てるバンドがある」と聞いてびっくり。さらにステージを見てみて、演奏のクオリティの高さに再度びっくりした。

「石川ジュニア・ジャズ・アカデミーか。聞いたことなかったけど、うまいな」と唸った。

会場も大盛況で、まだ顔の幼い中学生のメンバーも混じるバンドが繰り出す「ジャズ」のサウンドに驚いた観客から大きな拍手が送られていた。



(カメラを持っていなかったので、写真はiPhoneです)

その日はそのままバンドメンバーに話しかけることもできなかったが、後でウェブで調べてみたらジャズピアニストの森下滋さんが指導しているとのことで、演奏のクオリティの高さに納得。森下さんは、僕が大学4年生で慶應の音楽練習室界隈に潜り込んでベースを弾いていた頃に、彼が1年生で入学してきた関係で、何度か一緒に演奏をしたことがある。高校生の時にジャズコンペティションで松岡直也賞を受賞していたという凄腕で、大学1年生で入ってきた時点でプロ並みだった。その後キャリアを着々と積んで綾戸智絵さんと一緒に演奏したりしてるのは伝え聞いていた。

実は2004年のモントレー・ジャズ・フェスティバルで僕が日本からの社会人バンドにトラ(助演)で出演した時に、モントレーの会場で彼の姿を見かけた。モントレーと姉妹都市の関係にある能登・七尾市で毎年行われている「モントレー・ジャズ・フェスティバル・イン・能登」のスタッフをしているということはその時に確かに聞いていた。



実はその話をすっかり忘れていて、よもやこの日のビッグバンドの演奏でディレクターをしていたのが森下さんだったとは全然気がつかなかった。いやー、声かければ良かった。まだモントレーかSFベイエリアにいるのかな。

このビッグバンドは、モントレー・ジャズ・フェスティバル・イン・能登の活動の一環として、地元の複数の学校から参加する中学生や高校生によって組まれたビッグバンドとのことで、毎週週末に集まって練習しているらしい。



中学高校の時からこれだけしっかりしたジャズのサウンドの基礎ができているバンドがあるのは頼もしかった。日本のジャズの将来は明るい!石川ジュニア・ジャズ・アカデミーの皆さん、おつかれさまでした。素晴らしい演奏をありがとう!

2009-03-25

時間があれば話そうと思っていたこと

シリコンバレー・カンファレンスの起業パネルで、時間があれば話そうと思って個人的に考えていたことをもう少し。


「日本より起業しやすい環境」について

シリコンバレーでは起業に必要な色々な制度や仕組みが整っていることは確かだが、一番大きな要素はそこにいる「人」のマインドセットの問題だと思う。ここに住む人は、ここがイノベーションを生み出す土地であるということが体に染み入っていて、起業に対してポジティブ。ここにるVCやエンジェル投資家も起業経験者が多く、起業が大学のMBAコースで教わるような美しいビジネスプランでどうにかなるものではないことを熟知していて、起業の泥臭いところをわかって投資している。いわゆる文系出身の僕がシリコンバレーに惹かれるのは、「人」の問題だからかも知れない。

ここでは有限責任が明確であり日本では曖昧というのは、「日本人は議論が苦手」という話と似ている。日本では、起業した創業者が仕事の全責任を人生を賭けて負うことを期待され、銀行融資を使う場合は「事業を成功させる気概をお持ちなら個人保証できるでしょう」と代表者の個人保証を求められる。失敗した時は「失敗するような人間だった」「そういう人はもう起業しない方がいい」と人格を否定される。「日本的」なディスカッションにおいても、「その意見は反対。そんな意見を言うあなたは信用できない。他の意見も聞きたくない」と、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという状況になりがち。論理の問題と人格の問題を分離できない。「仕事は仕事として精一杯頑張るが、それによって人生全てを背負いこむわけではない」という割り切りが、起業する側にも投資する側にも共有されているところがシリコンバレーの良さの一つ。失敗は財産とみなされる。


人材について

優秀な人の絶対数は確かに多いが、会社数も多いから奪い合いになるし給料も高い。ただ、方法論を知っているプロのフリーランスの人が多いというのはかなり効く。エンジニアレベルでもそう。そういう人は、プロジェクトを渡り歩きながら効率的な仕事を行っていき、そういう人を通じて方法論がスタートアップにも伝播しやすい。また、フリーランスや正社員を問わず、スタートアップ経験者が多い。「2年先はどうなるか分からないけど一緒に頑張りましょう」と呼びかければリスクを理解しながら面白がってjoinしてくる人が結構な数でいる。どうせ正社員でも一般的に2~4年くらいで転職していくのが普通だから、それくらい持ちそうならスタートアップでやってみるかという意識も生まれやすいと思う。


起業しようかなと思っている人へのメッセージ

壇上の三人の経歴を見ると特別な経験をしてきていて(海外経験が長いとかMBA持ってるとか)、ご自分には関係ないなと思うかも知れない。しかし、同じような経歴を持っていても「シリコンバレーに来て起業」とはならない人もまた多い。要はこの三人のような人は、自分の意思による選択を通じて自分のバックグラウンドに意味づけをしてきたのであり、今やっていることは結果的に過去の経歴から自動的に一本の線に導かれてきたかのように見えるだけである。大事なのは自分の意思で選択を行い、行動すること。「少し背伸びかな」と思う程度の大きめの選択を人生で二~三回すれば人生の意味づけがだいぶ変わるはず。いきなりドーンは無理だから、「ちょっとの背伸び」を繋いでいくのが大事。

2009-03-24

シリコンバレー・カンファレンスで講演

3月21日のJTPA主催によるシリコンバレー・カンファレンスにて「シリコンバレーで起業しよう!」というタイトルのパネルディスカッションにモデレーターとして参加した。他のパネリストはオープン・インターフェース・ノースアメリカ社を創業し見事クアルコム社に売却した佐川明美さんと、あのセコイア・キャピタルから出資を受け現在SNS業界で急成長しているロックユー社のチーフアーキテクトの石塚亮さん。

解雇の問題などちょっと生々しいトピックも扱いながら、起業の泥臭いところを含めた面白いパネルにすることができたと思う。楽しいディスカッションにできたのはお二人のおかげ。佐川さんと石塚さんに感謝します。

パネルディスカッションの内容は無理やりまとめると大体以下のような感じ。

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1. 起業に適したシリコンバレーの環境

VCや各種の専門家やコンサルタントが揃い、起業に必要なサポートが供給されている。エンジニアなどの人材の層が厚い。財務担当(CFO)などの職種でもスタートアップ環境での専門家としてのポジションが確立されていて、複数スタートアップのCFOを兼務したりする人もいる。有限責任が確立していて、資本リスクと経営リスクが明確に区別されている。敗者復活がある。ベンチャー企業を買収する大企業の存在。効率化された買収プロセス。IPO(株式公開)は今難しいが、こういう環境ではM&A(企業買収)によってExitすることにも十分に現実性がある。

2. 採用の難しさ

本当に有能な人材だけを採るというのは難しい。現実的には急成長していく会社に合わせて人をどんどん採用していかないと追いつかない。その意味では本当の問題は会社の期待する仕事にうまくマッチしなかった場合にスムーズに解雇なりの手段を採れるかどうか(カリフォルニア州では「アット・ウィル雇用」が法の前提で、理由無し解雇や理由無し退職が会社側からも社員側からも可能となっている)。こういう問題に関しても専門家のコンサルタントがいるのでそういうサービスを使ってもいい。

3. 起業にあたって大事なこと

意思決定のスピードと実行力。失敗した時に人のせいにしないこと。
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僕自身はWebやモバイル、デジタルミュージックという今までやってきた分野での「ビジネスとして見た時の行き詰まり感」みたいなのを感じていて、むしろ個人として楽しむ側に回ろうということで起業から離れて好きなこと(セミプロミュージシャン)をやっている身である。しかし、お二人のお話を色々聞かせてもらって楽しませていただくだけのつもりが、さらにエネルギーをたくさんいただいてしまった。またぼちぼち何か始めたいような?いや、音楽で何かやるかな・・。

2009-03-14

少し前進・・・かな?

最近ベースを弾くのが楽しい。

いや、前から楽しかったんだけど、最近はもうちょっと楽器が弾けるようになってきた気がする。

なんでだろう、と考えてみたら、ネットで演奏を公開するようになってから意識が少し変わったのかも知れない。

前は、その場にいる何十人かのお客さんに向けて演奏していたものが、「公開すれば少なくとも何百人、もしかしたら何千人かは見てくれる」という意識に変わっただけで、演奏の一つ一つが丁寧になり、「伝わる音を出そう」という意識になった気がする。公開することでフィードバックももらえるから、それも活かせる。

僕が自分で「こういう演奏はマニアックすぎるかな」と思うような演奏が、案外いいフィードバックをもらえたり、その逆も同じで、受け狙いで誰でも知ってるような曲を分かりやすくやっても案外受けない。総じて、ジャズファンの人はやっぱりちゃんといい音を聴いているんだなという気がする。こういうのを肌で実感できると、さらに次のレベルに自分を持っていきたいという活力にもなる。

あと、自分の演奏をネットで公開すると、ネット上の他人の演奏にも意識が向く。で、これがまた、みんないい演奏してるのだ。こうなると、若い頃に思ってたような「オレはアイツよりうまい」みたいな安っぽい競争意識がなくなっていく。他人の演奏を色々見ていると、最初は「あ、チクショー、これカッコいいな。やられた。。こういう感じで自分もやったら受けるかな」とか考えるんだけど、だんだんきりがなくなってくる。みんなそれぞれ、自分の音楽を追究しているからこそカッコいいのだ。それに振り回される必要はないし、意味もない。それを実感すると「結局は自分がどうやりたいのか」が一番大事だというところに戻ってこれる。

これを繰り返していったら、もっともっと前進していける気がする。そのうちYoshi'sにも出演できるようなレベルまでは行きたい。頑張ろう。

2009-03-04

The Chicken



またまた間が空いてしまいました。2月3日のライブからもう1曲、「チキン」です。フレットレスのエレキベースで新境地を開拓した天才ベーシストのジャコ・パストリアスの演奏で有名ですが、今回はその雰囲気だけ借用しつつ、ウッドベースでの抑え目のグルーヴです。

最初のこの曲を聴いたのは、ジャコのビッグバンドの日本公演を収録してレコードにした「ツインズ」というアルバムでした。当時在籍していた学生ビッグバンドでも何回か演奏しましたが、ジャズの譜面にしては珍しくジャコが「ツインズ」の公演で弾いたベースラインをすべて採譜して書き込んであったので、それを弾いているうちにジャコ・フレーズを覚えていきました。おそらく、バンドの古い先輩が研究のために採譜しておいてくれたのでしょう。感謝。

ジャコは後期にニューヨークでギタートリオで演奏していた頃の録音がシリーズでCD化されていて、そこでもこの曲が演奏されていました。ものすごくルーズでオープンな感じがまた良くって、僕もビッグバンドとは別に学園祭の時の企画バンドとしてジャコのバンドをイメージしたギタートリオを演奏したものです。んー、懐かしい。

こういうジャコものをやると、エレキベースが弾きたくなりますね。そういえばYouTubeにアップしているのってウッドベースばっかりだな。そのうちエレキも弾いてみたいと思いますのでお楽しみ(!?)に。

2009-02-20

How Insensitive



だいぶ間が空いてしまいましたが、平川さん出演のSumikaからもう一曲。「ボサノバの父」とも言えるアントニオ・カルロス・ジョビンの書いた多くの美しい曲の一つ、「ハウ・インセンシティヴ」(原題は「Insensatez」)です。イントロでヴァンプしてからリーがメロディを弾き始めたのを合図にテーマのメロディに入ります。平川さんの安定したビートが本当に気持ちいい。こういうボサノバの曲はつい手数が多くなってしまいがちですが、本当はシンプルにかっちりと、音を一つ一つ大事にして演奏しないと「伝わる」演奏にならないんですよね。僕もちょっと弾きすぎてるかな。

僕の中では、ボサノバを演奏する時、ギターがいるかいないかでかなり意識が変わります。ブラジルっぽい感じの本来のボサノバの雰囲気を出すにはギターは必須。逆にピアノやキーボードであれば、あまりブラジルっぽい感じにはこだわらずに浮遊感のある現代ジャズっぽい感じを狙うことが多いです。今回もそんな感じでした。なのでボサノバを演奏した、というよりはボサノバの曲を借りてきて現代ジャズを演奏した、って感じかも。

4:30あたりからのリーの展開がちょっと面白くていい感じ。こういうのは好きだなあ。ベースソロもいい感じで弾けました。キーボードとドラムの8バース交換(8小節毎にソロを交換すること)を経て再度テーマを演奏して終了。ゴリゴリのブルースやビバップもいいけど、こういうのもいいです。ウイスキーよりもワインが合う感じ?

2009-02-07

All of You



というわけで2月3日のSumikaライブから、まずは「オール・オブ・ユー」。ジャズ・スタンダードとなった多くの曲を書いた大作曲家コール・ポーターによる作品で、この曲は僕も大好き。コール・ポーターの作品は明るさの中に少し翳りのある色が混ざっている感じの曲が多く、この曲もそんな雰囲気を出しています。

イントロで少しヴァンプして、0:21からテーマ(主題)のメロディを演奏。僕のベースは、2ビートのフィーリングながら少しビートを前後に揺らす感じ。曲の最初のほうはフワフワした感じにして、途中からスウィング感を出して行こうという狙いです。リーの合図で、1:00から僕のベースソロ。テーマでの雰囲気をそのまま踏襲して浮遊感のある感じで2コーラス取り、2:10からいよいよ4ビートでスピード感を出してリーのキーボードソロへ。こういうビートの変化もドラムの平川さんとバッチリ呼吸が合って気持ちよかった。3:39から3:48あたりの一旦とどまってから再度スピードアップする感じの展開も平川さんと息が合いました。その後もリーのソロをフィーチャーしながらもドラムとベースで気持ちよくスウィング。こういういいスウィングはずっと聞いていても飽きないなあ。と自画自賛。

3:56から4:01あたりの4分音符を使ったモチーフや、4:14から4:22あたりのシンコペーションを使ったモチーフ、その他にも色々なところで3人のインタープレイ(絡み)が見られていい演奏になりました。5:42からは平川さんのドラムソロ。一見フリーソロにも見えますが、ちゃんと曲のコード進行に乗っています。6:42からコーラスの最後の部分のコード進行に沿って僕がベースラインをつけるとリーもそれに乗ってきて、テーマのメロディに戻る雰囲気を作っていきます。

6:49から再度曲のメロディを演奏。合間合間でリーと僕がコール・アンド・レスポンスしてインタープレイしています。7:24からは後奏。こういう後奏に入るかどうかはその場の雰囲気で何となく決まります。今回はソロも盛り上がっていい感じだったし、そのまますぐに終わるのはもったいないし余韻が欲しい感じの空気があったので1分ほどの長い後奏に入っていきました。8:11にリーがメロディの最後のフレーズを弾くことでキューを出し、終了。

この録音で一番好きなのは、リーのソロのバックで平川さんと僕がスウィング・グルーヴを出しているところ。やっぱり、ジャズはスウィングしなけりゃ意味がない!ってことで。いや〜、とってもいい演奏でした。

ニューヨークからゲスト!

ちょっと前に、玉撞き仲間の廣島さんからニューヨーク時代のご友人、平川雄一さんをご紹介いただいた。平川さんはバークリー音楽院出身、在ニューヨーク14年のプロドラマー/作曲家で、世界的ギタリスト増尾好秋さんとも良く一緒に演奏されている凄い人だ。ちょうどベイエリアに遊びに来る予定があるので、最初は「2月3日に岡田さん演奏してるようなら見に行くよ」という話だったけど、ミュージシャン同士だったらやっぱり一緒に演奏しないとつまらない。「2月3日はまだ出演者を決めてなかったんで、良かったらドラム叩いていってください!」とお願いしたらご快諾いただいた。

平川さんと僕でドラムとベースをやるとして、もう一人演奏者が欲しいな、誰にしようかなと考えた。せっかくニューヨークからのゲストだから、ニューヨークな雰囲気がいいなあと思って、ピアニスト/キーボーディストのリー・パーディーニにお願いした。彼はニューヨークの名門、マンハッタン音楽院をおととし卒業した凄腕の若手アーティストで最近良く一緒に演奏する。そして、彼ら二人の経歴にはかなわないけど、僕自身がニューヨーク生まれというちょっとしたオマケをつけて、即席の「ニューヨーク・トリオ」だ。

いつもお世話になっている外島さんのスタジオからドラムセットを借りてきて準備も万端。セッティングのために少し早めにSumikaに着くと、廣島さんと平川さんはすでに到着していた。「岡田さんですか?初めまして」と平川さんのほうから声をかけていただいて僕もあわててご挨拶した。気さくでオシャレでいい感じの方だった。一緒に機材をセッティングしているうちにリーもキーボードを抱えて到着。ビデオとレコーダーもセットアップして完璧!程よい緊張感と興奮のバランスで、いい演奏ができそうな予感がした。

夜7:30になって演奏開始。「How High the Moon」「How Insensitive」「All of You」などのスタンダード曲を9曲演奏したが、非常に濃い演奏が出来て、あっという間に演奏時間が過ぎていった。平川さんの安定したビートはとても合わせやすく、ちょっと冒険してみようとした時にも安心して遊びができる。シンバル一枚、タム無しという超シンプルなセットにも関わらず、粋なフレーズがどんどん出て来る。休憩時間に「以前、ニューヨークの地下鉄の駅とかでこういう構成で良く演奏してた頃があってね。懐かしいよ」と話す平川さんはカッコ良かった。

キーボードのリーも絶好調で、相変わらず正確なタイム感と抜群のハーモニーセンスで自由自在にソロを繰り出していた。こうソロ奏者がいいとベースはシンプルに演奏できて、それがかえって全体の演奏の質を上げられていい。リーと平川さんにはニューヨークでの共通も知り合いもいたり、ニューヨークで演奏したことのある店の話題など、話がつきなかった。う〜ん、いいなあ、ニューヨーク。数年前にニューヨークを訪れた時も、友達に連れていってもらったグリニッジ・ヴィレッジのあたりのバーではキーボード、ドラム、ベースみたいな構成でまさにこんな雰囲気で演奏していたから、僕にとってもシリコンバレーの一角に突然ニューヨークの空気を持ってきた、みたいに感じられて楽しかった。

というわけで、2月3日のSumikaの「即席ニューヨークトリオ」の演奏をちょっとずつアップして紹介していきたいと思います。Stay tuned!

2009-02-02

Sea Journey



1月20日のSumikaライブから、チック・コリア作曲の「シー・ジャーニー」。ベースのリフパターンが、まさに大きな海を航海していく船がゆったりと波に揺られているようで、最近好きな曲です。とは言っても、実を言うとチック・コリアが演奏したオリジナルバージョンは聞いたことがないという!最近何故かこの曲が良くコールされるのでたまたま何回か演奏したんです。シリコンバレーという狭いエリアだから、誰かがコールした曲が流行して伝わってくるのかな?

実はしょっぱなのフレーズの音を一つ、僕が弾き間違えていますが(6つ目の音)、言わなければバレないかも知れないので言わなかったことにします。イントロでドラムのジェフがシンバルを擦る音が効果的!!こういうシンバルの使い方は初めて見たのでその場でちょっとびっくりしてました。0:33から1:50までがテーマのメロディで、その後キーボードのダニエルのソロ。Aマイナーのコード一発でアドリブを展開して、3:19あたりでダニエルが合図を出してテーマのコード進行に沿ったソロに移行します。

4:20から僕のベースソロ。やはりAマイナーのコードを基調にしますが、ちょっと雰囲気を変えたかったので16分音符を多用した感じにしました。ひとしきり弾いて「さてこの後どうしようかな〜」と思っていた所でダニエルが助け舟を出して「テーマに戻ろうか」と合図して5:38でテーマのメロディに戻ります。いやいや、世の中助け合いですね。6:50からは後奏。こういう曲は余韻が欲しい感じがするのでちょっと長めです。

ジャズというとスウィング感のある4ビートを思い浮かべがちですが、こういうモダンなジャズもとても好きです。本当にジャズって幅が広いというか奥が深いというか、面白い。それも多くの素晴らしい作曲家達が蓄積してきたスタンダード曲の厚みに支えられている気がします。偉大なジャズの先人達に感謝。

2009-02-01

気のせいだったらしい

こないだのエントリーで書いた修理の続きという話。実は、ただの勘違いで、他の部分がはがれていた、ということではなかった様子。ショップに持っていって「ノイズが出ちゃって、ほら」と弾いてみたら何も問題なし。。。一応起こった出来事を詳しく説明して色々と相談に乗ってもらった。

「弦と指板の間に何かごみが入ってなかったか」
「糸巻きの部分に何かごみが入ってなかったか」
「足の高さを調節するときにしっかりと固定したか」
「ピックアップマイクの周辺に隙間が生じていなかったか」
「接続していたケーブルの端子は緩んでいなかったか」

・・など、様々な可能性を指摘された。いや~、確かに、そこまでちゃんと調べなかったです。。結局、上記の点に気をつけながらしばらく様子を見る、ということになりました。

おっちょこちょいな自分に反省・・・。

2009-01-30

ベースがまだおかしい

修理に出していたベースをこないだ取りに行ってきた。背板の最下部のニカワが剥がれて板の間に隙間が出来ていた部分を一度開いて接着し直す修理だったのだけれど、この部分の修理は成功。多少音色のキャラクターが変わったけど、音量がアップして音が「長く」延びるようになった。最初に弾いた時はちょっと興奮したくらい。「音でけー!」

しかし、昨日ジャズボーカルクラスの伴奏をしている最中に問題は起こった。その時僕は、楽器の鳴りに慣れていくため、アンプの音量を絞り目にして強いタッチで楽器を弾いていた。その時は楽器が嬉々として歌っていると感じられるくらい、良く楽器が鳴って、楽しんで弾いていた。ところが、あるバラードの曲で開放のD線を気持ちよくバーンと弾こうとしたら、例の「ヴゥゥゥゥン」というノイズが激しく出るではないか!

「ありゃ、直ってなかったか」。クラスの休み時間に色々チェックしてみると、今回修理したのとは違うところからノイズが出ていることが分かった。確かに、背板の最下部の剥がれがノイズの原因だと思い込んできちんと細かいチェックはしなかったなぁ~。不覚。

というわけで「思い込みはダメ」と反省した。また修理持って行こう。しかしこの調子でちゃんと100%直ったら、この楽器すごくいい音がするはずだ。それを楽しみにしようっと!

2009-01-27

ドラムでメロディ: Yardbird Suite



一週間ほど前にサンノゼのダウンタウンにあるワインバー「A Perfect Finish」で演奏した時のライブから、チャーリー・パーカーの「ヤードバード組曲」をドラム・フィーチャーで。ちなみに組曲という名前がついてるけど普通の一つの曲です。まあこれは原曲のメロディを知っていないとちょっと分からないと思うけど、まず1コーラス分ドラムがテーマの「メロディ」を演奏します。その後にベースとピアノが加わる瞬間のところがうまい具合に「バーン」って感じにドラマチックにできたので「うっし、大成功」って感じでした。ドラムのジョンも僕と顔を見合わせて「おお、うまくいった」って感じで笑ってます。ちなみにドラムでメロディを取ろうというのはドラムのジョン自身のアイデアでした。こういうのも面白い!

2009-01-25

Satin Doll



ビデオをアップするのに手間取ってしまったけど、2週間ほど前のSumikaライブから。ヴォーカルの織田佳子さんとギターのマット外島さんはディオで長い間一緒に演奏活動されているので息もピッタリ。去年の秋には日本ツアーにも行かれて大成功された。僕も良く一緒に演奏させていただくので、こういう感じでドラムがなくてもいい感じでグルーヴが出せて気持ちがいい。

二人は実はサンノゼのジャズコミュニティを活性化させている重要な貢献者でもある。彼らが共同経営するスタジオ「Studio Pink House」では毎月ゲストアーティストを呼んでコンサートやジャズクリニックを行い、さらに毎月2回ジャムセッションをスポンサーとして開催している。僕が最近交流範囲が広がってきて音楽仲間が増えたのも、お二人のネットワークのおかげによるところが大きい。ヨッコさん、外島さん、いつもありがとうございます。

この「サテン・ドール」という曲は、僕が学生時代に在籍していたビッグバンドでも良く演奏したし、ジャムセッションでも良くコールされる曲。僕もとても好きな曲だ。今回は外島さんの粋なイントロの後、「AABA」形式のAメロの部分を2ビート、Bメロの部分を4ビートでやるという割とお約束のパターンでリラックスして演奏した。2コーラス目はヨッコさんのクールなスキャット。3コーラス目は外島さんのギターソロ。渋い。4コーラス目が僕のソロ。ちょっと陽気な感じにしてみました。最後にもう一度テーマのメロディを演奏、エンディングを少しエクステンドして終わり。コンパクトで聴きやすい感じの演奏だったと思います。
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織田佳子ウェブサイト: http://www.yoshiko-oda.com/
Studio Pink Houseのウェブサイト: http://www.studio-pinkhouse.com/

2009-01-24

久しぶりのベース修理

アメリカに来てから6年以上経つというのに、今までウッドベースを一度もメンテに出していなかった。このベースは15年くらい前に新品で買ったもので、板と板を張り合わせるニカワ(糊)がもともとゆるく作ってあった。板がなじむまで、無理に板に形を強制しないように、ということらしい。その代わり「マメにメンテに持っていってください」と製作者から言われていた。

僕は本当にこういうところがルーズなので、日本にいる時はまだ頑張って代々木や新大久保にあるベースショップに持っていっていたのだけど、アメリカに来てからはサッパリ。実はその間に背板の一番低い部分のニカワが剥がれ始めていたんだけど、ネットで探しても見つかるショップは車で40分くらいかかるところにしかない。といっても日本にいる頃の代々木や新大久保なんて、家から車で1時間以上かかっていたのに、ズボラに磨きがかかったかな。

こないだ、とあるカフェで演奏をしていた時、突然ベースが変なノイズを出すようになった。開放のD線(下から3番目の弦)を弾くと「ヴゥゥゥン」という濁った音がする。音を出しながらボディのあちこちを押さえてみて確認したら、背板の剥がれている部分がノイズを出しているらしい。「あ〜、ついに来たか」と思って「例のところに車で頑張っていくかなぁ」と考えていたら、一緒に演奏していたミュージシャンが「バイオリンショップをやっている友達がいるから、そこに持っていってみれば?」と言う。場所を聞いてみたら、ウィロウ・グレンというエリアで、家からも車で15分くらいだ。これなら気軽に持っていける。よっしゃ!

メールで問い合わせてみると、ベースの修理もやってくれそうだった。早速アポを取ってベースを持ち込む。色々と相談してもらって、背板の下部を一度剥がして接着し直し、ついでにそれが影響で歪みの来ている表板の下部も少し手を入れることになった。あとは15年間一度も手入れしていなかった指板を削って平らにするメンテもすることにした。

「この剥がれを接着したら、音色に締まりが出て音量も少し上がると思うよ」というリペアマンの言葉に期待。週末に取りに行くのが楽しみだ。

2009-01-21

「アレ」が欲しい

いい音楽が自分の中から出てくる時は「アレ」がある。

そういう時は、「自分がこの音楽を作り出している」

という感覚は、あまりなかったりする。

その「アレ」が音楽を作ってくれている感じ。



「アレ」は多分、音楽の神様が貸してくれるんだな。

でもまだ僕にはたまにしか貸してくれない。

やっと貸してくれたと思ったら、

調子の乗ってはしゃいでいると

すぐ取り上げられたりする。



超一流のアーティストを聴いていると、

「アレ」をいつも身に着けている気がする。

音楽の神様がくれたんだろうな。



くれとは言わないので、

借りたい時だけ貸してくれたらいいな。

あ〜、「アレ」が欲しい。


 

2009-01-18

There Is No Greater Love



毎週水曜日にサンノゼのホテル・デアンザのラウンジ「ヘドリー・クラブ」で行われるジャムセッションには、毎月一回ゲストアーティストを呼ぶ。今月はピアニストでありすばらしいジャズ教育者でもあるフランク・スマーレス。幸運なことに、そのミニコンサートで一緒にベースを弾かせてもらうことになった。

これはその1曲目に演奏した曲。大変良く演奏されるスタンダード曲で、多分僕の中でも一番演奏した回数の多い10曲に入るんじゃないかと思う。フランクとは一度も一緒に演奏をしたことがなかったしリハーサルもしていないから、この曲がまさに初めて合わせた瞬間。でもごらんの通り、フランクの超強力なグルーヴのおかげで一瞬にしてバンドが一体になった。ドラムのデービッドの品の良いカラフルなスイングも良かった。

実は、このとき僕は結構緊張していた。というのも、本来予定していた時間よりも遅く会場に着いてしまって、レコーディングやビデオ撮影の機材のセッティングをしていたらフランクの持ってきた譜面に目を通す時間がなかったからだ。(実は、ベースのチューニングすらしていなかった)

しかしながら、そんな緊張は最初のコードをバンドで鳴らした瞬間に吹き飛んだ。バンドが完全にグルーヴしていた。まあ、実は僕のベースプレイは良く聴いてみるとちょくちょく間違えたりへくったりしてるんだけど、ジャズでは良くあることっていうことで。ベースソロの1コーラス目とか、あっぷあっぷしてて、「もういいっす」という感じでソロをやめようと思ったらフランクが「まだまだ!」って言うので苦笑しながら2コーラス目もがんばって続けてみたり。そんな感じのソロだったけど、全体の演奏としてはとてもいい演奏だった。

唯一悔やまれることは、余裕が無くてフランクの繰り出すカッコいいコード進行(ソロの途中、本来のコード進行と少し変えて弾いていたところ)についていけなかったことだ。次に取っておこうと思う。

2009-01-16

ワインとジャズ

友達と話していてちょっと盛り上がった話。ジャズもワインも「偶然を楽しむ」アートだと思う。ワインって、同じワイン製造者でも年によって味も変わるし、ワインショップでラベルを眺めたり値札や説明文を読んだりしながら「これはおいしいかなあ」とか考えながら「偶然の出会い」を楽しむのがいい。

収穫された年の気候条件や収穫量、ワインメーカーの腕前、寝かせた年数、お店でたまたま見つけたという偶然、一緒に合わせる料理、その日の天気、一緒に飲む人たちの顔ぶれ、などの色々な条件が重なって、ワインが美味しく飲めた時はとても幸せ。フランスの有名な高級ワインなんて必ずしもいらない。「香りがいい」とか「ほどよい酸味が食事と合ってていい」とか、安いワインでも「いいところ」を楽しめるようになってくると楽しさはぐっと広がる。まあ、まだまだワインを飲み始めてそんなに経ってないので偉そうなことは言えないけど、ジャズと似ているから、「そういうものなんじゃないか」という思いが強く働いている。

ジャズの命は即興。スウィンギーなビートとか、ブルージーで感情的な表現とかももちろん魅力だけど、アドリブとインタープレイに注目して楽しめるようになるとジャズの世界は全然違う。ニューヨークの有名アーティストの演奏はもちろん素晴らしいけど、地元のジャズバーのジャムセッションで初めて会う顔ぶれが奏でる即興演奏の「空気」も面白い。そしてこの辺が楽しめるようになると、いわゆる超一流の有名アーティストが何ですごいのかも改めて分かったりすることもある。

こういうのを楽しめるようになるには、普段から気軽にワインなりジャズなりを楽しむことが必要なのかな、と思う。いつも気張ってオシャレなちょっと高いワインを買うと長続きしないし、「ものすごく美味しいというわけじゃないんだけど一瞬美味しいと思う瞬間がある」みたいなテーブルワインを普段から飲んでいると、本当に美味しいワインを飲んだ時に感動が倍になる。「それが何で美味しいのか」も分かる気がするようになる。

ジャズも、素晴らしいものからイマイチなものまで、色々な演奏を普段から気楽な気持ちで気取らずに聴いていると、だんだん「あ、今の音、気持ちいい」という瞬間が生まれてくると思う。とっつきにくいという場合には、「比較テイスティング」が有効。ワインでも、一杯だけ飲んでも「美味しいと言えば美味しいような・・」と分からなくなってしまうけど、2〜3種類のワインを飲み比べてみると「こっちのほうが好き」というのが出て来て、自分の好みが分かってくる。ジャズも、どこから聴き始めていいか分からない場合は、コンピレーションCDを3枚くらい買ってみて聴き比べてみたらいいと思う。

2009-01-15

Cantaloupe Island


(12/23/2008 Sumikaにて録音・録画)

ハービー・ハンコックの名曲「カンタロープ・アイランド」。今回のこの演奏は僕のお気に入りです。通常この曲はファンキーで勢いのある感じでバリバリやることが多いのですが、今回は静かながらもホットな感じでやりました(事前に打ち合わせたわけではなく、自然とその場でそうなっていった)。

テーマのメロディを演奏した後、キーボードのリーがアイコンタクトでドラムのケビンに「ソロ行けば?」とサインを送ります(1:35)。ケビンはニヤっと笑い返して、2コーラス使って非常にコントロールの効いた、繊細で洗練されたソロを取ります。20代とは思えない落ち着き。リーと僕はその間、ドラムを目立たせるために演奏のグルーヴをシンプルに保ちます。

リーは2:38、US3の曲「Cantaloop」に出て来る有名なフレーズを一瞬借用しながらソロを引き継ぎ、数コーラスをたっぷり使って徐々に演奏のエネルギーを積み上げていきます。全体のストーリーをこういう風にきちんとその場で作り上げていけるのが彼の素晴らしいところです。4:10から演奏のテンションはホットなゾーンに入ります。さらに4:40のあたりで超グルーヴィーな瞬間が訪れます。僕はこの瞬間がこの録音の中で一番好きで、この瞬間が作り出せたことでほとんど満足。いい演奏だった!
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Sumikaのウェブサイト:
http://sumikagrill.com/

(このビデオはブログを引っ越して来る前のサイトで一度紹介しましたが、今回英語版に載せたのに合わせてもう少し細かいコメンタリーをつけて再度紹介しました)

2009-01-14

コメント欄の設定を変更しました

まだ慣れていないもので、コメント欄の設定をちゃんとできてませんでした。
先ほど変更したので、これで名前だけとか匿名でもコメントできると思います。
よろしくお願いします。

2009-01-13

There Will Never Be Another You



こないだの土曜日はバイオリンのマーティに誘われてマウンテンビューのダウンタウンにあるカフェで久しぶりに演奏した。マーティの配慮のおかげで久しぶりに妻と一緒の演奏。この曲はライブの最後に演奏した曲で、練習があまりできなかったにも関わらずとてもいい感じの演奏になった。(ちなみにビデオの後半はテープが切れてしまったので、繰り返して適当な映像を流しています。。すみません)

まず、曲の入りが良かった。ボーカルのみでいきなり歌い始め、すかさずベースのウォーキングが始まる。そしてテーマのメロディの後半からバンド全体が加わる。リハーサル無しだったけどバシっと合って良かった!

(余談:ボーカルがスキャットソロに入る直前、バイオリンのマーティがサックスのヤロに「ソロ行きな」とジェスチャーしますが「あ、スキャット取るのか」と引っ込みます)

曲の最後のほうのボーカルとドラムの4バース交換もとてもナイス。さらに2バース交換に発展する瞬間はお客さんも「オオッ!」となった。「4バース交換が1コーラスだけでは短すぎる」と妻が判断して2コーラス目に突入したものの、途中でサウンドがマンネリ化してきたので急遽2バース交換に切り替えたのだ。エンディングのメロディに戻った時もお客さんから大きな拍手。こういう即興のドラマがジャズは面白い。エンディングもバッチリ決まった。

全体的にこの日はお客さんが本当に良く反応して下さって楽しかった。「良い観客が良い音楽を作る」とアメリカでは言われるけど、本当だな。

Alter Ego's MySpace:
http://www.myspace.com/alteregojazz

Marty's MySpace:
http://www.myspace.com/martyhonda

旧友と久しぶりに会ったら物書きになっていた

昔仕事を一緒にしてた仲間とランチしてきた。

彼は音楽ライセンスの仕事をずっとやってきていて、僕が着メロをアメリカで売る事業をやってた頃に頼りにしていた音楽ライセンス(著作権)のエキスパートだ。僕の会社が音楽事業から撤退する時に会社を移り、インディーズバンドなどがオンラインでエンドユーザーに直接楽曲を有料配信できる仕組みを作った、アメリカでも先駆的存在であるS社に転職した。その後S社はシリコンバレーで最も勢いのある音楽系ソーシャルネットワーク会社であるI社に買収され、彼もI社にそのまま移った。

しかし、当時絶好調に見えたI社も、この不況でレイオフを実行。彼もその余波で解雇されてしまった。とはいえ、彼は結構前から「もうオンラインの音楽ビジネスには先がない気がする」と言っており、いつ会社を辞めてもいいような心構えでいたらしいので、割とさばさばしている様子だった。

「で、今はどうしてるの?」と聞いたら、彼は爽やかな顔をして「この不況だからね。焦って職を探すより、本でも書こうと思ってここ数ヶ月はずっと原稿を書いてる」と言う。「こういう時代には人々の心はアートや文芸を求める。ネットの普及もあって人々に自分の創作物を伝達するのも簡単になったし、考え方によってはいい時代だよ」

そう、その点は同感だ。僕の立場で言えば、この時代にネットを使った事業を立ち上げるのはちょっとしんどい。むしろこれだけ普及したインフラを「一人の表現者」として活用することのほうがずっとワクワクする。もう自分が新しく作らなくても、GoogleもFacebookもMySpaceもYouTubeも、必要なものは何でも揃っている。それも無料で!それらの先行するビッグプレイヤー達に対抗したり差別化を狙ったりするより、思い切りそれらを使いこなして何かを表現するほうが面白い。

「こんな不景気だから、1年くらい仕事に就いてなくてもレジュメ(履歴書)は傷つかないからね。むしろ『1年間本を書いてました』とレジュメに書いたほうが受けがいいだろ?」とニヤリと笑う彼は頼もしく見えた。思えば彼は以前から文章を書くのが得意だった。ネットでも色々な記事や評論をあちこちのサイトに投稿している。うん、やっぱりそういうのが合ってるよ。

早く完成した彼の本を読んでみたい。

2009-01-12

ブログ引っ越しました

より音楽ブログにフォーカスしていこうと思ってブログをokafa.fmに引っ越しました。こちらで僕の演奏活動をビデオを通じて発信していきたいと思います。演奏内容のネタばらしや裏話などもどんどん書いていきたいと思いますのでお楽しみに。

なお、英語版を開設した時は日本語記事もそちらにあわせて書いていくつもりでいましたが(そのように古いブログのほうで書きましたが)、思い直して日本語版サイトを別途作ることにしました。がんばって管理していきたいと思います。