2009-01-16

ワインとジャズ

友達と話していてちょっと盛り上がった話。ジャズもワインも「偶然を楽しむ」アートだと思う。ワインって、同じワイン製造者でも年によって味も変わるし、ワインショップでラベルを眺めたり値札や説明文を読んだりしながら「これはおいしいかなあ」とか考えながら「偶然の出会い」を楽しむのがいい。

収穫された年の気候条件や収穫量、ワインメーカーの腕前、寝かせた年数、お店でたまたま見つけたという偶然、一緒に合わせる料理、その日の天気、一緒に飲む人たちの顔ぶれ、などの色々な条件が重なって、ワインが美味しく飲めた時はとても幸せ。フランスの有名な高級ワインなんて必ずしもいらない。「香りがいい」とか「ほどよい酸味が食事と合ってていい」とか、安いワインでも「いいところ」を楽しめるようになってくると楽しさはぐっと広がる。まあ、まだまだワインを飲み始めてそんなに経ってないので偉そうなことは言えないけど、ジャズと似ているから、「そういうものなんじゃないか」という思いが強く働いている。

ジャズの命は即興。スウィンギーなビートとか、ブルージーで感情的な表現とかももちろん魅力だけど、アドリブとインタープレイに注目して楽しめるようになるとジャズの世界は全然違う。ニューヨークの有名アーティストの演奏はもちろん素晴らしいけど、地元のジャズバーのジャムセッションで初めて会う顔ぶれが奏でる即興演奏の「空気」も面白い。そしてこの辺が楽しめるようになると、いわゆる超一流の有名アーティストが何ですごいのかも改めて分かったりすることもある。

こういうのを楽しめるようになるには、普段から気軽にワインなりジャズなりを楽しむことが必要なのかな、と思う。いつも気張ってオシャレなちょっと高いワインを買うと長続きしないし、「ものすごく美味しいというわけじゃないんだけど一瞬美味しいと思う瞬間がある」みたいなテーブルワインを普段から飲んでいると、本当に美味しいワインを飲んだ時に感動が倍になる。「それが何で美味しいのか」も分かる気がするようになる。

ジャズも、素晴らしいものからイマイチなものまで、色々な演奏を普段から気楽な気持ちで気取らずに聴いていると、だんだん「あ、今の音、気持ちいい」という瞬間が生まれてくると思う。とっつきにくいという場合には、「比較テイスティング」が有効。ワインでも、一杯だけ飲んでも「美味しいと言えば美味しいような・・」と分からなくなってしまうけど、2〜3種類のワインを飲み比べてみると「こっちのほうが好き」というのが出て来て、自分の好みが分かってくる。ジャズも、どこから聴き始めていいか分からない場合は、コンピレーションCDを3枚くらい買ってみて聴き比べてみたらいいと思う。

2 件のコメント:

  1. 生ホッピー弐号機2009年1月17日 12:09

    『偶然の出会い』 その一瞬が生まれる場所に自分が居た時って一番人生を楽しんでる♪って感じます。

    今年はお互い、幸せを奏でる素敵な偶然に沢山出会えますように!

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  2. 生ホッピー弐号機さん、コメントありがとうございます。
    「偶然」を楽しむって、とても贅沢なことだと思います。
    でもお金はかからない。なんてお得!
    ミュージシャンとしては、良い偶然をたくさん生み出していけるように
    日頃から良く考え良く準備していきたいと思います。

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