3月21日のJTPA主催によるシリコンバレー・カンファレンスにて「シリコンバレーで起業しよう!」というタイトルのパネルディスカッションにモデレーターとして参加した。他のパネリストはオープン・インターフェース・ノースアメリカ社を創業し見事クアルコム社に売却した佐川明美さんと、あのセコイア・キャピタルから出資を受け現在SNS業界で急成長しているロックユー社のチーフアーキテクトの石塚亮さん。
解雇の問題などちょっと生々しいトピックも扱いながら、起業の泥臭いところを含めた面白いパネルにすることができたと思う。楽しいディスカッションにできたのはお二人のおかげ。佐川さんと石塚さんに感謝します。
パネルディスカッションの内容は無理やりまとめると大体以下のような感じ。
----
1. 起業に適したシリコンバレーの環境
VCや各種の専門家やコンサルタントが揃い、起業に必要なサポートが供給されている。エンジニアなどの人材の層が厚い。財務担当(CFO)などの職種でもスタートアップ環境での専門家としてのポジションが確立されていて、複数スタートアップのCFOを兼務したりする人もいる。有限責任が確立していて、資本リスクと経営リスクが明確に区別されている。敗者復活がある。ベンチャー企業を買収する大企業の存在。効率化された買収プロセス。IPO(株式公開)は今難しいが、こういう環境ではM&A(企業買収)によってExitすることにも十分に現実性がある。
2. 採用の難しさ
本当に有能な人材だけを採るというのは難しい。現実的には急成長していく会社に合わせて人をどんどん採用していかないと追いつかない。その意味では本当の問題は会社の期待する仕事にうまくマッチしなかった場合にスムーズに解雇なりの手段を採れるかどうか(カリフォルニア州では「アット・ウィル雇用」が法の前提で、理由無し解雇や理由無し退職が会社側からも社員側からも可能となっている)。こういう問題に関しても専門家のコンサルタントがいるのでそういうサービスを使ってもいい。
3. 起業にあたって大事なこと
意思決定のスピードと実行力。失敗した時に人のせいにしないこと。
----
僕自身はWebやモバイル、デジタルミュージックという今までやってきた分野での「ビジネスとして見た時の行き詰まり感」みたいなのを感じていて、むしろ個人として楽しむ側に回ろうということで起業から離れて好きなこと(セミプロミュージシャン)をやっている身である。しかし、お二人のお話を色々聞かせてもらって楽しませていただくだけのつもりが、さらにエネルギーをたくさんいただいてしまった。またぼちぼち何か始めたいような?いや、音楽で何かやるかな・・。



0 コメント:
コメントを投稿