2009-08-25

細川綾子さんコンサートは無事成功

昨日の日曜日は無事に細川綾子さんのコンサートが終了した。昨年の12月以来だから約9ヶ月ぶりとなるが、リハーサルのために本番より2時間ほど早く集まって綾子さんとピアノの長部正太さんのにこやかな顔を拝見すると、前に演奏したのがついこの間のことだったような気がした。

今回のコンサートは録音するであろうと思ったので、最近買ったベース用のコンデンサーマイク、S25Bを持ってきてみた。せっかくなので通常良く使うダイナミックマイクと比較をしてみたかったので、無理矢理ベースはライン録音のトラックにダイナミックマイクとコンデンサーマイクのトラック、合計3つも使わせてもらってしまった。ちなみにピアノには2つ、ボーカルは1つ。かなりベース贔屓なセッティング。ちょっと僭越?!

マイクのセッティングをした後、リハーサル開始。こういう時間が「やっぱりプロだなあ」と思う瞬間で、綾子さんが渡してくれた譜面はすでに曲順通りに並べてあって、次々と効率良く、淡々と曲をさらっていった。進行が分かりやすい曲は飛ばしながら、イントロやソロの順番、エンディングなどを確認していく。時々、「あれ、ここはダルセーニョが抜けてる」とか「ここのリピートは4回って書いてあるけど3回にしましょう」とか、鉛筆で楽譜を修正しながら打ち合わせて行く。

一通りリハを終えて控え室で休憩。綾子さんの芸歴の話などで盛り上がり、「私の頃は駐留軍のキャンプの演奏が中心だったわね。その後の人達からね、テレビになったのは」と言う綾子さんに「『駐留軍』って言うんですか。『進駐軍』じゃなくて」と間の抜けた質問をする僕。「進駐軍」は戦争直後の GHQに占領されていた頃の呼称で、講和条約後とか朝鮮戦争の頃は「駐留軍」と呼んだのだそうだ。そんな感じで控え室で雑談をしているうちに、お客さんが入り始める。到着の遅い方がいるのが分かったので少し時間を遅らせて開始。最初に正太さんと僕でインストゥルメンタルにスタンダード曲「パーディド」を演奏した後に綾子さんをお迎えしてショーがスタートした。前回は始まる前に少し緊張したけど、今回は最初からリラックス。

この日は2セット構成で、最初のセットはフランク・シナトラのヒット曲などを中心に、最近の綾子さんのCDから曲をピックアップして演奏した感じ。第2セットは綾子さんが長く歌っている定番曲を中心にした感じだった。リラックスしているとは言え、僕は第1セットは少し慎重に弾いていた。録音した時のベースの音がきれいになるように、あまり力まずに楽器を鳴らしてあげるようにした感じだ。ただ、それでちょっとベースソロに勢いの欠けた瞬間があったので、第2セットはあまり気にしないことにした。

実はリハーサルの時、正太さんから「会う度にうまくなるねえ」と褒めていただいた。前回が12月だから、その直後からYouTubeにビデオをアップし始めたという頃だ。確かに、その頃から「伝わる音」ということをすごく意識し始めたりして、自分の中でも音楽に対する感覚が一回り変わった感じを実感として持っていたから、正太さんの言葉は素直に嬉しくて「ありがとうございます」とお礼を言った。

第2セットはそんなことも思い出しながら、ちょっと自信を持ってやっちゃえという感じでやってみたらうまくいった。特に最後のほうに行くにつれて、4ビートの感じがよりいい感じにノってきた。こういうスウィングのグルーヴは、ベースが少し前に前にドライブしていく感じで弾くのが一番いいのだが、他のメンバーのノリ次第ではバンド全体がどんどん速くなっていってしまう。綾子さんと正太さんならその点は心配ないので、ちょっと冒険してやってみたのだ。そしたらとてもいい感じで、スウィング感がその瞬間に出現した。「あ、この感じ、逃したくないな」と思ったら、ふとカウント・ベイシー楽団のかつての名ギタリスト、フレディー・グリーンがギターをカッティングしている音のイメージが湧いてきて、そのイメージを持ち続けることでビートをキープすることが出来た。後で録音を聴いてみるのが楽しみだ。

当日お越しいただいた方々、ありがとうございました。お越しになれなかった方も、この日の様子は後でYouTubeにアップしますのでお楽しみに。

ちなみに、少し前のブログに書いたロールスロイスの運転手氏はちゃんと来てくれました。楽しかった。

2009-08-23

ビートルズ、ZZトップ、サンタナ

昨日はロスアルトスのダウンタウンにあるメキシコ料理のお店「フィエスタ・ヴァヤルタ(Fiesta Vallarta)」で演奏だった。ここは口の字に店舗が並んでいる一角にあって、中庭のエリアにもテーブルが出してあり、そこでバンド演奏をすればちょっとした音量を出してもそんなに周辺に漏れないという都合の良い作りで、中庭には木々が植えてあったり機械式の泉が設置してあったりして、レンガ敷きの地面と相まってちょっと素敵な感じの空間になっている。

事前に「ジャズだけじゃなくてカントリーとかロックの古い曲もやるよ」とは言われていたので、アップライトベースだけでなくエレキベースも持っていった。シリコンバレーは夏でも夜は冷え込むので長袖のシャツで行ったら、ヒーター付きのこの囲まれた空間では暑かった。シャツを脱ぐとTシャツだけになってしまうので仕方なくそのまま長袖で最後まで演奏する羽目になった。リーダーのジェフ、キーボードのマーク、ドラムのマイケルはみんな半袖のポロシャツだった。彼らはここで何度か演奏しているのでその辺は抜かりなかったようだ。

1セット目はウェス・モンゴメリーの曲とか、「いそしぎ」などのジャズの古いスタンダードをアップライトベースで演奏。金曜日の夜でお客さんも多く、1曲毎に拍手もたくさん沸き起こってとてもいい雰囲気。リーダーのジェフはギター、テナーサックス、フルートを忙しく持ち替える多才なミュージシャンで、曲調にバリエーションがあって楽しい。実はこの日に初めて知ったのだが、彼は歌も歌えるのだった。

45分演奏してから休憩。ジェフが「次のセットからエレキベースで行こう」と言った。そこからはサウンドの雰囲気がどんどん変わって行くことになった。最初のうちはまだホレス・シルバーのファンキーなジャズ曲をやったりしていたのだが、「じゃあ、次の曲は・・サンタナで、『哀愁のヨーロッパ(Europa)』です」とジェフがMCを入れてからがこの日の本番だった。この後、ニール・ヤングのハーヴェスト・ムーンとかビートルズのタックスマンとか、またサンタナでブラック・マジック・ウーマンとかを演奏。お客さんも大喜び。このあたりの曲はラジオでは聴いたことがあるけど正直良く知らないのでとにかく無難なベースラインを弾いて乗り切った。

ノッてきたお客さん達、体を動かしたくてしょうがないという様子。そしてついにはバンドのステージのすぐ前のテーブルを2つほど片付けてしまって、ダンススペースにしてしまった。こういうレストランでこういう時に演奏しなければならないのは、そう、サルサである。ということでリンダ・チカーナなどのチャチャやサルサの曲、あと時々ロックっぽいのも混ぜながら何曲か演奏。

夜9時を過ぎて3セット目もそんな感じで続き、食事を終わらせたお客さんが帰っていくとダンス隊は使えるスペースが広がって一層盛り上がった。極めつけは最後にやったZZトップのシャープ・ドレスド・マンだったのだが、困った事にもらった譜面にはベースがどんなスタイルで弾いたらいいのか書いてない。曲のイントロが、ギターが一発ジャーンとコードを鳴らしてドラムがバスドラムを4分音符で踏んでる感じの、ロックの曲で良くあるパターンで始まったので、「これはこの後8ビートで刻む感じで始まるに違いない」と考えてその通りにした。譜面を見ても「C」としか書いてない。ZZトップってあのヒゲのすごい人達だよな、昔TVKで見たよな、どんなサウンドだったかなーなどと考えながら、ひたすらCつまりドの音を8分音符でドドドドドドドド・・・と弾いていた。なんか懐かしいな、こういうの。お客さんは踊り狂ってる。かなり楽しい。ステージが終わってドラムのマイケルから「お前良くこの曲知ってたな」と言われて、「いや、知らなかったし」と言うと「マジで?ベースライン、ばっちりだったよ」と驚かれた。良かった。。

そんなこんなでこの日の演奏は終了。たまにはいいね、こういうのも。ちょっと汗かいた。軽くビールとナチョスで乾杯して解散。本当はここでのギグには毎週来られないかとジェフから頼まれていたんだけど、会社を少し早く上がらないと来られないので毎週は厳しいということで、時々ならということでやることになったのだった。また次回はいつかな。それまでに少し曲の勉強をしておこう。

2009-08-21

今度の日曜日、細川綾子さんとライブします

昨年の12月に共演させていただいてから8ヶ月ぶりくらいですが、ヴォーカリストの細川綾子さんのコンサートで今度の日曜日に弾きます。昨年の様子はその時のブログエントリーをご覧下さい。綾子さんのプロフィールはこちら

初めて一緒に演奏させていただいたのは僕が学生の頃で、16年くらい前。綾子さんが実はシリコンバレーにお住まいだというのを数年前に聞いてびっくりし、それ以来時々一緒に演奏させていただいてます。今回もとても楽しみ。ピアノはSFベイエリアでの活動歴の長い長部正太さん。この辺りではなかなか珍しい、日本人によるトリオ演奏です。アメリカ人のオーディエンスも多いはずなので、「これが日本発のジャズだ!」といういいところを見せてきたいと思います。

会場となるスタジオ・ピンク・ハウスのミュージック・ディレクターからの案内メールを引用しておきます。シリコンバレーにお住まいの方、是非見にいらして下さい。

Dear friends and music lovers,

This Sunday, we are proud to bring you one of Japan's best jazz singers! We are bringing back the great vocalist "AYAKO HOSOKAWA."

On Sunday, August 23rd Studio Pink House proudly brings you AYAKO HOSOKAWA.

Date: Sunday, August 23rd, 2009

Location:Studio Pink House, located at
14577 Big Basin Way, Saratoga , California , USA 

Time: 7:30pm

Admission: Donation of $12 dollars

Please RSVP to ensure the best seats.

2009-08-20

動いた!


ダウンロードにえらく時間かかったけどPro Tools LEのバージョン8をオンライン購入したら、003ファクトリーも無事に動作した。あまりにもあっさりと動いてちょっと拍子抜けしたけど嬉しかった。

早速、最近Logicでミックスしていた音源を使って色々試してみた。んー、面白い。付属のコンプレッサーのグラフィック表示が分かりやすくていいな。バウンス(ミックスダウン)するのに実時間と同じ時間だけかかるのが引っかかるけど、これはプラグインの設計上の問題と、品質を落とさずにバウンスするためではないかというのが掲示板などで見かけた意見。まあ、納得はできる。ライブを録音してはポンポンYouTubeにアップしていくという使い方を考えると、オフラインで高速バウンス出来る利便性のほうが重要ではあるので、使い分けすることになるのかなー。

もうちょっと遊んでみよう。

2009-08-19

ProToolsデビューできるかな

無事003ファクトリーは借りてきたのだけど、付属のPro Tools LEソフトウェアのバージョンが7.3でちょっと古く、僕のMacのOSのバージョン(最新の10.5.8)がサポートされていないらしく、動かない。正確には、Pro Tools LEを起動しようとすると「Pro Toolsハードウェアが接続されていない」と怒られる。ちゃんとつないでるんだけど。。

かすかな望みを持って、Pro Tools LEの最新版、バージョン8のソフトウェアを購入することにした。これでちゃんと動けばいいんだけどなー。

Pro Toolsと言えば、コンピュータで音楽制作する環境として最高峰のもの。僕が初めてMacを音楽に使い始めた15年前の時点ですでにその地位を確立してた。当時は百ウン十万円するPro Toolsのシステムをまぶしく見ながら、その十何分の一くらいの廉価版の2トラック同時録音、4トラック同時再生のシステム当時使っていたMacに接続して使い、それでバンドのテープ(!)を作ってはライブ会場で売ったりしていた。だから今Pro Toolsを使えるようになる(かも知れない)のは夢のようにうれしい。LEバージョンではあるけどね。最上位のHDバージョンを使うようになる日が来るかどうかは不明。

写真:003ファクトリーを触ってみている。文字通り、触っているだけ。「Offline」の文字がむなしい。。早く動いてくれー。

2009-08-18

Sumikaジャズ今日で100回目!

今夜のSumikaで火曜日のジャズシリーズが何と100回目になる。何事もコツコツ続けていけば積み上がるものだと感慨深いものがある。これもひとえにSumikaの皆さんに演奏する機会を与えていただいているおかげ。Sumikaの皆さん、いつも本当にありがとうございます。

長続きしている要因は、自分が出演しなくてもいい状態にしてあることだと思う。100回のうち、僕が出演しなかった週は今数えてみたら19回もあった。他のベーシストに頼んだり、ベース無しのフォーマットでやってもらったりしている。あとは、最初にこのお話をいただいた時、せっかくなので他のレストランやバーが良くやるように固定バンドが毎週演奏するのではなく、知り合いのミュージシャン達に出演してもらったり、アマチュアだけどうまい人たちに出てもらったりするほうが幅が出て面白いだろうと考えたこと。

マイナーなところでは、一番最初からブッキングの予定表はGoogle Docsでつけていたのだけど、これが地味に便利。僕はWindowsもMacも使うけど、こうしておくと何も気にせずにその時に使えるマシンで予定の更新が出来る。Sumikaの方とも共有してあるので、必要な時にはいちいち問い合わせなくてもブッキング状態が分かる。最近はiPhoneにも対応するようになったから、出先でもマスターの予定表を編集してブッキングできて便利。

自分がブッキングを担当する「本拠地」が出来たことで、ミュージシャン達と接する時の気持ちがガラリと変わった。「彼/彼女がSumikaでやったらどんなサウンドになるかな」「一度一緒に演奏してみたいな。Sumikaに誘ってみよう」「才能あるのに演奏の機会がなくてもったいないな。SumikaでやってもらってビデオをYouTubeにアップしよう」などといつも考えるようになった。今もうちょっと仕掛けを考えているところで、Sumikaの演奏機会を使わせていただきながら、より大きな視点での音楽作りにつなげていけるフローを作っていきたいと思っている。詳細はまた。

今日は妻がボーカルで出演してダニエル・レイノーがキーボード、僕がベースで伴奏します。特別なことはせずいつも通りの演奏をする予定。次の目標地点は僕がSumikaで演奏する回数自体が100回になること。来年の春くらいかな。いつも見に来て下さっている皆さん、ビデオで見ていただいている皆さん、本当にありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

ヘドリークラブのライブから「Blues By Five」



先週のライブからとりあえず1曲、アップしてみました。ライブの一番最初に演奏した「ブルース・バイ・ファイヴ」です。HDで見られる方は是非HDモードで見ていただけたらうれしいです。(今アップしたばかりでまだHDが処理完了してませんが、そのうちすぐ見られるようになるはず)

曲は12小節のブルース形式です。テーマを2回演奏してからピアノソロ、そしてベースソロの後、ピアノとドラムで4小節ずつソロを交換してから最後にテーマを2回演奏して終わります。非常にオーソドックスなジャズの演奏形式です。

フランクのピアノがとにかくソリッドなグルーヴマシーンという感じでトリオをぐいぐい引っ張ります。僕のベースも結構このグルーヴにドンピシャで噛み合ったんじゃないかな。感じてるテンポがほぼ完全に同じですね。曲を聞き終わったあとにまた最初から聞いてもテンポが同じ。こういう曲でノリノリになってしまうと早くまることがままあるのですが、ここでは曲中ずっと変わってないのが分かります。曲の長さも6分と、ジャズとしては長すぎず短すぎず、ちょうどいい長さでコンパクトにまとめられました。

ベースソロもいい感じで弾けました。自分の中では、この日に一番うまく弾けたソロかも。お楽しみいただけたらうれしいです。

続きもぼちぼちとアップしていきたいと思います。

ミックス完了

先週のヘドリー・クラブでのライブで録音したトラックのミックスが週末に早々に完了。って言ってもかなりラフなものだけど。ピアノ、ベース、ドラムともコンデンサーマイク使って録ったのだけど、やっぱりいい感じに録れる。音の細かい表情を拾ってくれるわりに大きな音は適度に抑えてくれる印象がある。その結果、ほんの一回り表情付けを大きくしてドラマタイズしてくれるような感じ。市販CDの雰囲気にとても近くなる。

で、ミックスがラク!各楽器の音量バランスをささっと決めたら、音量の変化の調整とかはほとんど何もしなくても「聞ける」音になる。しかもミックスはパソコン上で計算だけで出来てしまう。昔は、曲の最初から最後まで再生しながらミックスダウンしなければならなかったけど、今時はミックスの開始点と終了点を指定して「バウンス」ボタンをクリックすれば、パソコンがバーチャルにミックスされたアウトプットの内容を計算して結果ファイルだけを生成してくれるから、曲を最初から最後まで待たなくてもミックスが完了してしまうのだ。エフェクトをどれくらい使うかにもよるけど、8分の曲のミックスが1分で終わるとか、そんなイメージ。結局、18曲とかラフミックスするのに2〜3時間で全部終わったと思う。昔ならその十倍くらいはかかったかも知れない。これだけ時間が節約できると、その分やり直しや試行錯誤がたくさんできるのも素晴らしい点。

しかもこれがノートパソコン上で出来てしまうから驚異的。いい時代になりました、ホントに。。ライブの出先で録音→パソコンに流し込んで編集→オフラインミックス→ビデオ付けてYouTubeにアップ、というところまでがとても簡単に出来るので、より多くの曲を簡単に公開できて、その中から出来の良いものを選んでミックスし直したりするなど、色々な試行錯誤ができるようになった。立派なスタジオに入ってレコーディングするのも高品質なサウンドを作るためには必要なことだけど、そういうことが出来る立場にいないミュージシャンでも市販CDに聴き劣りしないサウンドをこうしてノートパソコン上で作れてしまうというのは素晴らしいことだと思う。もしかしたら、それが市販CDの売れ行きの不振とかCD制作の予算カットみたいなことと表裏一体の関係になっていくのかも知れないけど、より多くの人に「力」が与えられるこの状況を僕は祝福したいと思う。プリプロで出来ることが増えデモ音源のサウンド品質も上がるという意味ではプロ現場もベネフィットを受けていると思うし。

最近気になっているのは24bit録音。16bit録音でやっている今では、コンプレッサーとか使って音の粒を揃えているとちょっと音が劣化して損してるイメージがあるんだよな。これが24bit録音なら、その辺のロスを最終ミックスに感じさせずに出来たりしないかな?

と、そんなことを考えていたら、ちょうどProTools LE + 003 Factoryを貸してもらえる話が出て来た。これなら24bit/96kHzの録音が出来る!!色々遊んでみよう。

2009-08-17

ビデオ公開100本いった!

この前アップしたファンブラのビデオで、YouTubeへアップしたビデオが100本になった。最初は思いつきで始めたことだけど、演奏してから収録、編集、アップロードまでのサイクルがほぼ確立して苦にならなくなってから気がつくと100本行ってたという感じだ。

ジャズという音楽はこういう活動に向いている。同じ曲でも毎回内容が違うから、毎日違う内容の演奏を日記のように演奏しては公開することだってできる。即興性の高い音楽なので、メンバーを入れ替えてもあまりリハーサルする必要もないから、「今日はこういうメンバー、次回は別のメンバー」というふうにバリエーションを持たせることもしやすい。こういうこと、ジャズ以外ではなかなか難しいかも。

今日現在の状況で言うと、2008年12月12日に最初のビデオを公開して以来、

  • 公開ビデオ: 102本

  • 総視聴数: 27,674回

  • チャンネル登録数: 59人

  • 最多視聴ビデオ: 2,291回

  • 最少視聴ビデオ: 26回

また、見てくれたユーザの属性で言うと、

  • 年齢層は45歳〜54歳が約35%で最多

  • 性別で言うと男性が84%、女性が16%

  • 国別ではアメリカが11%、日本が8%、あとはイタリア、グルジア、ドイツ、台湾、フランスなど

ユニークユーザ数は視聴数の半分かそれ以下くらいと考えても、何もしなければ誰にも届かなかったものが、YouTubeを通じて1万人前後の人に届いたことになる。う〜ん、感慨深い。

基本的にはこの路線も地道に続けていくつもりだけど、そろそろ違う方向性も出していこうかな。やっぱり、自分の曲とかもやっていきたいし、スタンダード曲とは言え、人様の作曲した作品を使わせていただいているという意識はある。100本が200本、300本となっていく間にその辺のバランスは変えていきたいな。

ネット時代の音楽がどうなっていくかは分からないけど、今できることを研ぎすまして、やめないで続けた先に何があるかは見てみたい。いずれフルタイムのミュージシャンに転身する時が来るのかは分からないけど、音楽が収入源であるか否かに関わらずに音楽を追究していく姿勢を取り続けていきたい。まあ、もう少し自分の曲を演奏していけるようになるまではそんな偉そうなことも言えないかな。

今までビデオを見ていただいた方々、コメントやメッセージを下さった方々、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

2009-08-16

本当に70歳?

昨日のヘドリー・クラブのライブは楽しかった。自分の中でも納得の行く演奏が出来たし、お客さんの反応も良かったし、家に帰ってからチェックしてみたら録音もうまくいっていた。実はまたセッティングに手間取ってちゃんと録音のサウンドチェックが出来なかったので、内心ヒヤヒヤしていたのだったけど、いい感じの音量で録れていた。ミックスしてYouTubeにアップするのが楽しみだ。

セッティングに手間取ったのは、録音用のミキサーとピアノの音を増幅するためのPAを接続しようとしていたのに音がどうしても出なかったため、PA用のマイクと録音用のマイクを別々にピアノのところに立てることになり、マイクケーブルの数が足りなくなってしまったのが原因。仕方なく、もともとバスドラムに使おうと思っていた分のケーブルをPA用のピアノマイクに使うことになった。

しかも、PAから音が出てやっと安心して「さあ、始めようか」となった瞬間にビデオをセッティングし忘れたことに気づいて大慌て。1月にこのメンバーでここでやった時もそうだったけど、どうもバタバタしてしまう。結局ビデオも準備できて始めたのは予定時刻から15分遅れくらいになった。

しかし、始まってしまえばこっちのもの(!?)。例によって曲の打ち合わせの時間とかもセッティングで使い切ってしまったので、ピアノのフランクが用意してくれた譜面をその場で曲ごとに見ながらの演奏になってしまったけど、案外そういうのも緊張感やフレッシュさがあって良かったりする(言い訳?)。フランクがぐいぐい引っ張ってくれる安心感もあって、程よい緊張感もありつつ楽しんで1曲1曲を演奏することが出来た。

フランクは70歳とは全く思えないエネルギーの塊で、1曲を通してテンションを全く下げずに弾き切ることができるのがすごい。曲のストーリーも一貫していて無駄がなく、途切れない。何か、ゴルフでドライバーを気持ちよく飛ばしてフェアウェイのど真ん中に落とし、アイアンでスパっとピンそばに乗せ、きっちりパターを決めてバーディ、みたいな気持ち良さ。あるいは、麻雀で配牌も良くすでに二上聴、ツモも良いところをサクサクっと引いてきて迷わずリーチ、そしたら一発でツモあがりした、みたいな気持ち良さ。あるいは、ビリヤードのナインボールで、調子良く1番から9番まで1回で取りきってしまうみたいな気持ち良さ。もういい?

これが一つのプロクオリティなんだろうな。とても勉強になる。一緒に演奏していると、それにつられて自分もそういう演奏になってくる。無駄をなくす。あるいは、無駄のないように、蒔いた伏線は全て使い切ってストーリーを組み上げる。例えドライバーをミスしてラフに入れることがあっても、そこからのリカバリーをちゃんとドラマとして見せてハイライトにしてしまう、みたいな。

フランクは日本にツアーしたこともあるし、彼が教えているサンノゼ州立大学(SJSU)では日本人が生徒として入って来ることもあるようで、カタコトの日本語が出て来るのが面白い。昨日も「アツイ!」とか曲間に言ってたり、ベースソロを僕が1コーラス取ったところで、もっとやれという意味で「モウイチド!」とか言ったりしてた。前には「ホントニー?」とか使ってたからびっくりした。

昨日はドラムのデビッドもかなり良かった。特にソロ。1コーラスとか2コーラスとかのドラムだけのソロでも隙がなくきっちりと叩ききっていたし、4バース交換などでもフランクとの「会話」が時に小気味良く、時に力強く、芯のある演奏が出来ていた。「お、やるねえ」という感じで僕も乗せられた。3人の呼吸もバッチリ合っていたし、本当にいい演奏だったと思う。リハーサルもしたことないからこの3人で演奏するのは昨日が2回目だったんだけど、相性が良いらしい。

ヘドリークラブの人も演奏を気に入ってくれたようだ。このクラブはシリコンバレーでは数少ない、グランドピアノが置いてあってかつ音量を気にせず本気で演奏できる場所。他の場所はピアノはあってもあくまでもBGMとしてソフトに演奏しなければならないレストランとか、音量は出せるんだけどピアノは置いてないバーとかになってしまう。ヘドリークラブでの出演機会を増やしていきたいな。そしていずれはYoshi'sに出演・・・できたらいいな。

さて、ミキシング作業にかかろう!

2009-08-15

履歴書の役割

ブログ「ニートの海外就職日記」で読んだ、手書きの履歴書は日本の会社の非効率さを映す鏡。のエントリを読んでびっくりした。日本の履歴書って手書きが普通なのか。日本で会社始めた時は友達や知り合いばかりで始めたから、あんまりその辺意識したことがなかった。

引用されている元のニュース記事は履歴書でこれはアウトと思うのはというもの。

まあ、書き方はその人がどういう人かを見る材料の一つになるから、重視しますかと聞かれれば重視しますと答えるだろう。実際には、内容が全く同じで手書きかPCかを基準に優劣をつける状況なんてもなかなかないから(追記:いや、新卒採用ならあるのか?)、ちょっと誘導的な設問ではある。それでも手書き重視っていう傾向があるのはハッとする驚きがあった。

アメリカではどうか、を考えてみると、やっぱりパソコンで作られた履歴書しか見た事がない。

手書き文字に統一的な書き方がないって事情があったり、何よりもタイプライターが昔からあってビジネスレターなんかでも普通に使われてきたから、こういう文書が手書きで作成されないということはごく普通なんだろう。「書道」みたいな概念もないから、字を美しく書くことについてのこだわりも文化としてあまりない気がする(あくまで一般人のレベルの話で、職業としてのデザインは別だけど)。さらに今日的には、求人広告も当事者間のやり取りもウェブやメールを使うが普通だから、当然履歴書もデジタルなのが普通。

「手書き重視」と同じような感覚で、デジタルな履歴書でレイアウトやフォントの選択を重視することがあるかというと、僕の場合はデザイナーとかUIエンジニアとかの募集の時には重視する。経理とか総務でも同様。他の職種はどっちでもいいと思う。

アメリカの場合、求人は職種とスキルレベルを特定して行うことが多いから、履歴書は「その人の能力」を判断する材料と言うよりも「求人側と応募者側でちゃんと職種とスキルレベルがマッチしているか」を判断する材料であるという意味合いが強いと思う。(日本は新卒重視で、まだ積み上げられたスキルがない状態だから素質を重視せざるを得ないんだろう。)

で、個人的には、採用する時には履歴書がどう書かれているかはそれほど重視しない。情報が簡潔にまとまっているかどうかだけは少し気にするけど。他の事項は、応募者それぞれだからこれが決定的というのはあんまりないと思う。学歴はあればプラス。特にSWエンジニア職とかは面接の時にコーディングさせれば実力は分かるので学歴はそれ程は重視しない。立派な学歴でもプログラミングセンスはイマイチ、とか良く見てきたし。スキルの記載については、アメリカでは「ちょっとでもかじったことがあれば載せる」という基準で書く人が多いので、「その人のやってきた仕事の分野が分かる目安」という程度で見て、詳細は全て面接で聞く。

なので、「履歴書を読んだだけで落とす」というのは上記を中心に、

  1. 仕事の種類(職種とスキルレベル)がマッチしていないもの

  2. 情報の羅列になっていて読みにくくまとまっていないもの

  3. テクニカルタームの書き方が不正確で、理解不足の垣間見えるもの

  4. 誤字、文法的誤りのあまりにも多いもの


・・などの場合。短期間で転職するケースがあまりにも多く見られること(1年未満で転職したのが5回とか)も、心の中で警報が鳴る。他の候補者の履歴書の関係で相対的に不利になる感じ。

とつらつら書いてみたけど、僕もまだ完全に慣れたわけじゃないから、失敗もあるし発見もある。今いる会社でも学ばせてもらってる。修行、修行。。

一日坊主

今日も公園にジョギングに行こうかな、でも始めたばかりだから無理はいけないな、どうしようかな、とか考えていたら、悩む必要もなく事態が解決された。

・・・寝坊した。

寝坊じゃ仕方ないよね。というわけで本日は、やむにやまれぬ事情のため、ジョギングはお休みである。

腹筋でもするか。。

まあ、今夜のライブの録音機材の準備とかあるし。あっ、ビデオテープどれ使っていいか調べなきゃ(ライブの録画テープは、YouTubeに上げ次第使い回しているので)。あと忘れ物ないよな。

そういえば今日は職場がちょっとしたコスプレBBQだったような(職場はオンラインゲームの会社)。まあ、コスプレはパスしておくけど、「夜の仕事の服装」だと浮きそうだな。目立たないようにして肉だけこっそり奪うか。着替え持ってくのも面倒だし。

さて、支度して行ってこよう。

(追記:BBQは別の週だった。何で今日だと思ったんだろう?寝ぼけてたかな。。)

2009-08-14

ロールスロイスの運転手に絡まれた?!

明日金曜日は夜8:30からサンノゼのダウンタウン、ホテル・デ・アンザの中にあるヘドリー・クラブでライブだ。メンバーは今年1月に一緒にやったフランク・スマーレスとデビッド・アグイヤー。フランクのゴリゴリのピアノがまた例によって炸裂するに違いない。前回に引き続き、録音&録画をしない手はない。

というわけで、ピアノ用とドラムのオーバーヘッド用のマイクを借りに、いつもお世話になっているTさんのスタジオに取りに行った。すると良く一緒にやるピアニストのダニエルもたまたまいたので、3人で軽くワインを飲みながらスタジオでジャムセッションを開始することになった。しかし、2〜3曲やって調子が出て来たところで予想外のことが起きた。

「ドンドン」とドアをノックする音。

出てみるとネクタイを付けた黒いスーツの白髪混じりのがっしりした男が立っている。

「私は隣のセント・ソーヴィ・レストランに食事に来ているクライアントに雇われた、ロールスロイスの運転手だが、クライアントから『どこかから音が聴こえて来るから見てこい』と言われてね。」

ありゃ、音がうるさかったか。でもそんなに音量は大きくなかったはずだけど。。ジャズが嫌いな人なのかな。セント・ソーヴィみたいな高級店にロールスロイスで来るような客ならそれくらい神経質だったりするのかなあ。とりあえずゴメンって言っとくか。。などと謝る気満々でビビっていると、男は続けた。

「ここで君たちが演奏していたのだね。どうだろう、レストランの屋外のテーブルで食事をしている私のクライアントのために、このドアを開け放って音がもっと聴こえるようにしてもらってもいいかね」

ズコーー。何だよ、ビビって損した!

結局、喜んでドアを開け放って演奏開始。どうせクライアントの食事が終わるのを待ってなくてはいけない運転手氏にはスタジオの中のソファでくつろいでもらうことにした。するとこの運転手氏、かなりのジャズ通。「"When Sunny Gets Blue"をやってくれないか」というリクエストに続き、「実は昔、ベトナムで歌っていたことがあってね。"Blue Moon"できる? あと、"Moon River"ね」と言って歌い始めた。

まあ、歌は上手ではなかったけど、雰囲気が楽しくて、その後もボサノバの曲に合わせて彼がマイクでパーカッションのパターンを真似て歌ったりして、立派にグダグダなジャムセッションになっていった。

そんなこんなで、すっかり仲良しになってしまった運転手氏。ロールスロイスを見せてやるというので階下に降りて写真まで撮ることになってしまった。というわけで一枚パシャリ。



何か全然服装がロールスロイスに合ってないけどね。超普段着。足元写ってたら裸足にサンダルだった。人生、いつも油断してたらいけないですね。

Twitter: 日本語と英語の違い

日本語の140字と英語の140字で詰め込める情報量が違う、とは良く言われることだけど、実際どれくらい違うのか、実際に書き比べてみて実感できるか試してみた。

「ブログだとちょっと緊張感あるんだよな。誰かから厳しいツッコミが来るかも知れないし、書くからには間違いがないようにしたいから、意見を言おうと思ったら下調べもしないといけない。かと言って、本当に言いたいことは案外シンプルだったりする。そう、Twitterでつぶやけるくらい。」

これで135字かな。同じことをできるだけニュアンスを保ちながら英語で書くと:

「Writing a blog can be a little bit of tense job. Somebody could criticize what you wrote. If you are to write something, you don't want to be incorrect. If you want to speak out your opinion, you might need to do some research beforehand. All that said, the core part of what you want to say can be very simple - something that can be expressed in a tweet.」

これで多分356字。約2.6倍である。エントリーが3つ必要だ。もちろん、これだけで一般化はできないけど、確かに詰め込める量に大きな違いがあるとは言えそうだ。

まあしかし、実際に英語でこういう趣旨のことを書こうと思うともうちょっと違う表現で発想したりもするから、言わんとすることを140字で書ける程度に圧縮することは可能だ。

「The great thing about Twitter is you don't have to spend a lot of time to make the post look nicer or convincing. You can tweet as you feel.」

これで140字。英語では主語述語の構成や文章の論理を割と明確に組み立てて文章の骨子を作らないといけないので、こういう感じの文章になりがち。これを日本語に訳してみると:

「Twitterのいいところは、文章の体裁を良くしたり説得的にしたりするために時間をかけなくていいところ。感じたまま書けばいい。」

63字かな。シンプルで力強いと言えなくもないが、細かいニュアンスや修飾が施された元の日本語の文章と比べると、かなりあっさりしていて面白みには欠ける。突っ込みどころがないというか、絡みにくいというか。

これだけ情報量に差があると、Twitterが日本で英語圏とは違う感じの盛り上がりを見せてるように感じるのも何となく納得。

実際に話題にされている内容にも少し違いがあるような気がする。その辺はまた色々ウォッチしながら考えてみようっと。

2009-08-13

また最近太ってきたので

先日アップした、2002年の東京でのライブを見ると「若いなー、オレ」という感じである。画質がそもそも良くないので、肌のツヤがどうとか言う話ではないと思うのだが、何故若いと見えるのだろう、とかふと考えてみると、やっぱり当時のほうがやせてたんだろうな。当時は自宅から職場まで片道20〜25分くらいで往復チャリ通勤してたし。

アメリカに来た当初は、「アメリカの食文化も楽しめるオレすげえ」などと調子に乗って、ハンバーガーやステーキなど食べまくってた。「やっぱりハンバーガーはBurger KingとIn-N-Outだよな」とか言ってた。今じゃ考えられん。もともと好きだったワインもさらに消費量が増え、気に入った安いワインがあれば箱買いとかするようになった。

そんな感じだったから元々65kgくらいだったのが70kgくらいまで順調に(!?)体重が増えていった。でもどこかの時点で飽きが来て、外食を減らしてお米をもっと食べようという風に切り替わり、24 Hour Fitnessにも通い始めた。その後ジム付きのアパートに引っ越したのでフィットネスはやめたけど、週3回くらいは朝30分トレッドミルで走ったりしてた。その時はあんまり体重とか気にしてなかったけど、67〜68kgくらいを行き来してたんじゃないかな。

去年、今住んでるduplexに引っ越してきてからは、運動はさっぱりになってしまったので、またじわじわ体重が増えて69〜70kgくらいのところに来た。3ヶ月毎くらいに「これじゃいかん」と思って室内でステッパーとかで運動してたからまだましなのだろう。それすらなかったら70kg台で安定し切っていたかも知れない。とは言え、もうちょっと絞りたいなあ、と最近良く思うようになった。

走るのは案外嫌いではなくて、朝30分トレッドミルをやってた時も、途中でじわじわ苦しくなる感じを「これを耐えれば今日も達成感もって始められるぞ」みたいに楽しみながら走れてた。とか書くとまた「やっぱMだよね」とか友達から言われそうだな。Mかどうかではなくて、頑張るのが好きなだけなんですよ、ハイ。小学校6年生の時、陸上クラブに入ってたのはいい思い出。今でも、食べ過ぎた翌日とか、余分なエネルギーが血液中に漂ってる感じがすると「走りたいな〜」とか思う。

というわけで、今朝もそんな感じ。前からずっと行きたかった、うちから3ブロックくらい離れたところにある公園にジョギングでもしてこよう。こんなブログ書かないと腰が上がらないなんてのも、めんどくさがりな自分。

2009-08-11

2002年のファンブラのライブビデオ



まだ東京にいた頃、2000年くらいから2002年にかけて、「Fun Brothers' Workshop」(略してファンブラ)というビッグバンドに参加していた。この間部屋を片付けていたらその頃のビデオが出て来てびっくり。そういえば撮ったかも?

ビデオを見てみたら、録音用に各楽器にマイクが立てられているので、2002年の5月にやった公開レコーディング形式のライブの時のものだと分かった。当時はYouTubeなんてないのでバンドとしてはビデオまで撮影することは考えていなかったのだが、当時の僕は何故か個人的にビデオに撮影しておこうと思ったらしい。

ということはこれを録音してミックスしたCDがあったはずだ、ということでCDの山を探したら案外すぐに見つかった。そうそう、これこれ!こうなったら、ビデオとCDの音をくっつけてYouTubeにアップするしかない。7年越しでやっと、ビデオを撮った意味が実った。

というわけで、このビデオ。曲は、GRPオールスターズのレパートリーから「シスター・セイディー」。ライブのオープニングの曲だけあって、勢いがあって楽しい。僕はまだウォームアップしていないのか、いきなり最初のユニゾンのメロディで間違えているが、その辺はご愛嬌。

しかしこうして聞いてみると、いいサウンドしてる。リーダーの相楽さんの「グルーヴ」に対するこだわりがバンド全体に浸透していたから、いつも楽しく演奏できたのを良く憶えている。アメリカに来て7年経ち、アメリカのジャズミュージシャン達のノリや感じ方に慣れた耳でこの録音を聴いてみると、演奏の丁寧さと気持ちよいグルーヴのバランスが取れていることをまず感じる。こういう感じのクオリティの演奏は、アメリカでも案外なかなか聴けない。

昨日このビデオをアップしてから、アメリカ人の友達の反応も上々だ。日頃から僕は「自分のジャズは日本で学んだものだ」とアピールしているので、彼らも「日本のジャズってどんななんだろう」と興味を持っている。東京発のこういうジャズが僕のバックグラウンドにある、ということを音で示すことができてとても嬉しい。

メンバーの名前などの詳細はYouTubeページのビデオの説明文に書いてあります。上記のビデオの画面の部分をクリックしてYouTubeに移動すると見られます。

演奏を気に入っていただけた方のために、他に2曲アップした分のリンクも載せておきます:

Love Is Here To Stay
http://www.youtube.com/watch?v=xcw0mR3iLCw

A Warm Breeze
http://www.youtube.com/watch?v=jhgHp7dF1HA

2009-08-01

'Round Midnight



7月7日のSumikaのライブから、セロニアス・モンクの名曲「ラウンド・ミッドナイト」です。この曲は普通バラードで演奏しますが、この日はキーボードのダニエルのアイデアでラテンっぽい感じでやろうということになりました。始まった瞬間、ラテンというよりはもうちょっとECMレーベルっぽい感じの浮遊感ある8ビートになりましたが、まあこういうことだよねという感じでそのまま進行。

ドラムにジェイソン・ルイスを入れてこのトリオで演奏するのは3回目。1回目が友人の結婚式のパーティでの演奏、2回目が今年4月に行ったミニコンサート。もともとジェイソンとは演奏がしたくて、ダニエルのピアノでトリオをやったらハマるんじゃないかと思って結婚式のパーティの時に仕掛けてみたのでした。最初から呼吸は合っていて「やっぱりね」って感じだったけど、回を重ねるごとに良い感じになってきたと思います。もう少しこのトリオは力を入れていきたいなあ。オリジナル曲もやりたいし、デモCDも作りたい。ということでこれからの動きに乞うご期待。多分ゆっくり進行するとは思いますが。

この日のために、というわけではないけど念願のベース用コンデンサーマイクを買いました。画面の中で向かって右側のベースの脇にマウントされている小さなマイク。クリスチャン・マクブライドやジョン・パティトゥッチといったトップベーシストも使っているものです。この日はこれを使うのを楽しみにしていたんですが、音量調整に失敗して録音レベルがすごく小さくなってしまった。編集でも処理しきれなかったので、今回は味付け程度で、ライン録音の音がほとんど使われています。もう少し研究してみます。

なお、気がついたら10分以上の演奏になってしまって、YouTubeの10分制限(正確には10分59秒制限)を超えたので、このビデオでは10分58秒のところでフェードアウトさせました。でも演奏の良かった部分はちゃんと入っているので、もし良かったら終わりの方まで聴いてみてください。